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山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

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5月のダンスざんす

パリ北部メトロ13号線のガブリエル・ペリ駅から歩いて5分ほどのところにあるジュヌヴィリエ劇場では、ダンス公演の後に特別コンサートがあるというので行ってみたら、

Dewey Dell というグループで、1時間もののダンス公演の後に、同じメンバーがコンサートをやるという、なんともタフな人たち。コンピューターを使い、動きの多いコンサートは見ごたえ十分。正直言って、ダンスよりコンサートの方がずっと面白かった。
盛り上がった後、外に出たら劇場の事務所の窓に人影が。

一瞬どきりとしたけれど、人形だった(笑)

パリではイベントがたくさんあって、今日は「歴史的建造物の中でアートを」という企画。これも随分定着してきた。

どんより雲の間からちょこっと顔を見せた青空の下、パレ・ロワイヤルのダニエル・ビュランのオブジェがある広場でのダンス公演。

振り付けは、中堅で人気のあるナタリー・ペルネット。
入場自由かと思っていたら予約制、しかも遅れて行ったら入れませ~んと入口で止められた。だから少し遠くからの撮影です。

オペラ座の3è scèneのダンスビデオも良いけれど、フランスのダンス用品の老舗レペットも頑張っていた。
オペラ座ダンサーのセバスチャン・ベルトー振り付けによる若手ダンサーのダンスビデオ。宣伝を兼ねながら、クオリティの高いダンスを見せている。レペットもやるなあ~!
DRAMA – Repetto │Ce Monde Parle Ballet

そのほかにもいくつか見つけたレペットのダンスバージョン
RepettoParis
これは見る価値あり~!「レペット、マランダン、そしてダンス」と題された、レペットの社長と振付家のティエリー・マランダン(スペインとの国境近く、バスク地方のCCNマランダン・バレエ・ビアリッツのディレクター)がバレエの歴史とそのあり方を語る。フランス語はチンプンカンプンでも、バレエ団のリハーサルの様子やマランダンの創作バレエ作品の一部が見られるから許しちゃおう!日本ではまだ知られていないけれど、フランスでは人気のバレエ団なので、見る価値あり!「シンデレラ」と「美女と野獣」の一部が見られます。兼井美由季さんが活躍していて、「シンデレラ」では主役を踊ったし、「美女と野獣」でも、ストーリーテラー役として出ずっぱり。それから、トウシューズが手作りで作られる工程も見られます。
Repetto, Malandain et la Danse

パリ・オペラ座では、ラヴェルの曲で繋がったバランシン、ロビンス、シャルカウイとジャレのソワレ。バレンシンの「ワルツ」ではオニール八菜とユーゴ・マルシャンのカップルが目を引いたけれど、やっぱりエトワールのレティシア・プジョルとカール・パケットは格が違う。写真左側は、死神を演じたオードリック・ベザール。適役でした。

ボケボケ写真ですみません。

ロビンスの「En Sol」では、エトワール1年生のレオノール・ボーラックとジェルマン・ルーヴェの若々しいカップルに盛大な拍手。

大きな鏡を利用したシディ・ラルビ・シェルカウイとダミアン・ジャレの「ボレロ」

ショップでは、「メトロ・ブロ・ドドじゃなくてオペラ座」と書かれたTシャツが迎えてくれた。
「メトロ・ブロ・ドド」とは、「朝メトロに乗って、仕事して(boulot)、直帰して寝る(dodo)」だけの、仕事に追われて余裕のないパリジャンを皮肉る言葉。そんな無味乾燥した生活を送らずに、オペラ座に行こうってことか。

今ちょうどフェスティバル・ランコントル・コレグラフィックの時期。メトロ3号線の終点ガリエニにあるコロンビエ劇場に向かっていたら、軽快な音楽が。

パリからちょっと郊外に出ただけで、雰囲気が全然違う。見ているだけで楽しくなって寄り道して、会場に着いたのは開演ギリギリ。

家にある不用品を並べている人もいて、こんなの誰が買うのかな~と思うものがあるけれど、ワイワイ楽しければ良いので、売れなくてもお構いなし。真剣にならないことが肝心の蚤の市。

ちょっとノルマンディー

パリから一番近い海はノルマンディー地方。ドーヴィルあたりの海が一番ポピュラーかな。その先モンサンミッシェルあたりまでをノルマンディーと言います。5月は連休が多いし、気候が良くなると海が見たくなるわけで、でもドーヴィルはパリジャンがわんさかいそうだから、その少し先のバイユー(Bayeux)へ行くことにした。しかもここはカルバドス県。美味しいカルバドスが買えるかも!

エトルタみたい。まあ近くだから、同じ地形なのでしょう。

港の魚屋の手さばきがすごい!小さな包丁とペンチみたいなものであっという間に皮を剥いでさばいてしまう。繊細さはないけれど、とにかく早い。しかも信じられないほど安い!アジ4匹で2ユーロ、260円。パリで1キロ20ユーロはするエイのヒレ(カスべ)がたったの4ユーロ。じゃあ差額の16ユーロは誰が手にしてる?もう都会ではあほらしくて魚は買えませんわ。

港のベンチは魚と貝のモチーフ。おしゃれじゃん。

ノルマンディーとブルターニュの違いが全然わかっていない私。ここはブルターニュではなく、ノルマンディーです。すみません。
こんなにたくさんの帆立貝の殻があって、しかも崖の土の中にまで埋もれている。これは、何世紀も前の断層なのでは!と興奮したら、地元の人にあっさり、「いやいや、貝をとった漁船が捨てて行ったのが溜まっただけ」だって。がっかり。

モンサンミッシェルに近いこの辺りは、満潮と干潮の差が激しく、潮が引いたらお船は陸の上。干潮時には潮干狩りができるのだ。が、調理施設がなければ見るだけ。ちょっと寂しい観光客でした。

海岸沿いの丘を歩く。気持ちいい~。
海の手前、黒い部分は海藻みたいだ。干潮で干されてる。ワカメか昆布なら欲しいけれど…

夕日を眺め、充実した初日だった。

翌日はノルマンディ上陸作戦のあった場所へ。当時の要塞が残り、結構寒いのに海の中をトレーニングする一団。

丘の上には要塞跡がある。

ドイツ軍が作った要塞はすごく良くできていて、ただの丘に見えるけれど、その地下はコンクリートでできた頑丈な要塞で繋がっている。さすがドイツ人の作ったものだと感心。上陸作戦が決行された日が近いとあって、多くの人が訪れていたし、近隣一帯は警官の厳重警戒でものものしかった。

ノルマンディーの牛でございます。

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