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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

5月なのだ

羽田空港で泳ぐ鯉のぼり、そして五月人形。
最近の東京では、このようなものは見られなくなった。 家も土地もどんどん狭くなっていく。
パリでは鯉のぼりを飾るイベントがあるけれど、一般に浸透する気配は全くなし。ツレに説明しても、「ふうん」で終わってしまう。消えゆく日本の伝統を空港で見て、ほっくりする私。

今年もやっぱり氷の聖人

昔からの言い伝えはバカにできないもので、今年もバッチリこの日に寒波がやってきた。5月13日、気温は6度。ガーデニングや畑仕事についている人たちは、この日が過ぎてから苗を植えるという。急激な寒波でダメージを受けるからね。
5月25日が寒くなると、今年のぶどうは味が落ちるとも言われている。
これは、惑星が太陽の光を妨げるためだそうだ。科学が発達していなかった昔の人たちは、ちゃんと統計をとって観察していたのね。
月の満ち欠けがガーデニングに影響すると言われていて、そのガイドブックが人気本。一度トライしてみたけれど、この数日の間に人参の種を捲けとか、何時以降はガーデニングをするなとか言われても、こっちの都合もあるわけで、面倒臭くなってやめてしまった。左うちわの年金生活になるか、その職業に就かない限り、ややこしくてやってられなくて諦めた。

パリのお散歩

土曜日を避ければ、平穏なシャンゼリゼ大通り。

店を壊されたフーケッツは、

近くでクレープ屋を再開し、

店内がガラスの破片だらけだったスワロフスキーは、何事もなかったかのように営業している。

ルイヴィトンは、相変わらずの行列で、観光客には暴動などは何処吹く風。

メトロに降りれば、大々的なユニクロ広告の錦織選手。でもなぜかフランスのメディアでは、日本人選手が取り上げられることは少ない。大阪選手は世界ランキング1位なのにね。

日本の広告は、どんなに遠くからでもすぐに目についてしまう。

ここは中国、ではなくてパリ13区。

パリの中華街といえば、13区。路上販売がわんさか出て、一瞬ここはどこ?になる。

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、あっという間におばさんになった。パリジエンヌを長年やっていたが、環境を変えるのも一つの経験と、地方都市に移住。山が見え、庭のある生活は新鮮だけれど、やっぱりパリが恋しくなる。イベントはたくさんあるし、人はうじゃうじゃいるし、デモに暴動、スリに騒音とエキサイティング。我が身を守るには、ボケている暇はない街なのだ。時々出没するパリで再発見をして、やっぱりパリが好き~!