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ダンサーズクエスチョン4th

今回のゲスト
江上悠さん

江上悠

木村規予香

紹介者
木村規予香さん

横関雄一郎

紹介者

私が紹介するダンサーは江上悠さんです。
彼とは、まだ私がライプツィヒ・バレエ団に所属していたころ、香港公演があり知人を通して知り合いました。

 

ゲスト

初めまして。江上悠です。香港バレエに入団して早9年が過ぎようとしています。最近では踊るかたわら、スケジュール管理をしたり、バレエ・マスター達のサポートとしてリハーサルを受け持つこともあり、貴重な経験をさせてもらっていますが、同時に勉強の毎日です。作品を創ることも好きで、機会があるごとにバレエ団内外で作品を発表しています。
ダンサーの持つ「身体」という確かな存在と「踊り」という不確かな概念が、これからの社会でどういう表現手法を求め、その結果発展し、どういう影響を人々に与えていくのかに興味があります。世界には素晴らしいアーティストが大勢いて、今までも数多くの素敵な方々との出会いに恵まれてきましたが、これからの出会いも楽しみにしています。

 

ビデオくん

江上悠さんのダンスを紹介します。
江上さん自身で振り付けし、香港で上演したソロ作品「Sonographer」の一部です。

木村規予香さん。あなたが思う、江上悠さんのスゴイところは何ですか?

 

紹介者

音楽に対してとても繊細で自分の感じたことを体現し、それを彼独自の世界観を通して表現してくれるところですね。

 

ゲスト

ありがとうございます。
ライプツィヒ・バレエ団の香港公演でウヴェ・ショルツの作品を踊る規予香さんの舞台を初めて拝見した時に、時が止まったかと思いました。舞台空間を完全に支配するだけでなく、観客との関係性さえを制御しているように僕の目には映り、こんなことを出来るダンサーがいるのかと思った衝撃は、今でも鮮明に覚えています。

 
 

○木村規予香さんから江上悠さんへのプライベートクエスチョン

紹介者

休暇があったら、どこで何をしたいですか?

 

ゲスト

世界中で色んなことを発信している人々に実際に会いにいきたいです。(ジャンルを問わず)もしくは、一緒に何かを創り出せたら最高ですね。限られた僕の生きている時間の中で出来ることは限られているので、休暇という時間を使って、普段いけない遠い場所まで足を伸ばしたいです。

 
 

ビデオくんからゲストへの5つの質問

思い出の一曲とそれにまつわるエピソードを教えてください。

Radiohead の Creep.香港バレエ団に入団した当初、音楽に詳しい先輩が酔いつぶれた僕に朝日と共に聴かせてくれた曲で、自分が生きていていいんだと初めて思わせてくれた曲です。

あなたが今までで最も影響を受けたダンサーは誰ですか?
また、その人からどんなことを教わりましたか?

沢山いすぎて、更にその日の気分によって受ける影響も違うので、絶対という人はいません。

今までのダンス人生の中で一番辛かった・挫折した出来事はありますか?
あるなら、そこからどうやって復活したかも教えてください。

言ってしまえば僕にとっては踊っている、指導している、もしくは創っている・・・毎日がいつでも挫折の連続です。ですが、それを人生のチャレンジだと前向きに捉える姿勢が大事だと僕は思います。大変な時もありますが、追求をする覚悟さえ決まれば、大抵の失敗は自分にとっての教材になってくれますし、好きなことをやっている限り、エネルギーはどこからでも湧いて来るものです…が、支えてくれる家族や、友人、同僚達の存在あってこその自分なので、彼らには感謝してもしきれません。

初恋の思い出を語ってください。

初恋は幼稚園です。大好きだった女の子にバレンタインでチョコを貰い、こんなに素敵なことが人生では起こりえるんだと思いました。

最近一番感動した出来事を教えてください。

近所に咲くきれいな花をみた時。花の名前には詳しくないのですが、「咲く」という生命体としての所業自体、そして花の持つ人にさえ訴えかける色彩には、いつも息を飲みます。

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プロフィール

江上悠
沖縄県豊見城市出身。
7歳から森島富美加バレエ・ジャズダンス教室に通う。
16歳で英国ロイヤル・バレエ・スクールに留学。
在学中、ロイヤルバレエ団、バーミンガムロイヤルバレエ団の公演に参加。
「ウルセラ・モートン振付コンクール」で3位受賞。自身がコンクール出場の為に創ったソロ、「Ikusa」は、後日学校の地方公演のプログラムに組み込まれる。
卒業公演ではデイビット・ビントレーの「スコティッシュ・ダンスィズ」に主演。
2002年、卒業後香港バレエ団に入団。
バレエ団の擁す数ある古典作品群の他に、スタントン・ウェルシュの「クリア」、ウィリアム・フォーサイスの「ステップテキスト」、ナタリー・ウィアの作品を踊る傍ら、振付家としては、「影-Kagé」、「桜-Sakula」、「一一-Collage of One」、「境花水月-Mirage」、「OIOIO」を、入団以降香港バレエの振付ワークショップで発表する。
2010年には香港バレエに、旧正月をテーマにしチャイコフスキーのくるみ割り人形の音楽を用いた全幕バレエ「ファイアー・クラッカー/糊塗爆竹賀新年」を香港の著名振付家、ユーリ・ンと共同制作。翌年も再演され、抜粋が上海エキスポで上演されるなか、2011年香港舞踊協会の「最優秀作品賞」と「最優秀振付家賞」にノミネートされる。(2012年1月マカオで再演予定)
ダンス映像にも積極的に取り組み、「Jiadow」が香港ジャンピング・フレーム・コンクールで2位を受賞する。
2011年7月には、E-side Dance Companyの主宰する、「Contemporary Dance Series- Asian Male Episode 2」に招かれ、ソロ作品"Sonographer"を根本しゅん平(クルベリ・バレエ)と発表する。