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HOME公演情報公演予告動画 > 7月10ー16日珍しいキノコ舞踊団[あなたの寝顔をなでてみる]

珍しいキノコ舞踊団
様々な角度から「ダンス」を捉え、その作品の発表を通してオリジナリティーの確立を目指すダンスカンパニー、珍しいキノコ舞踊団。発表する場も様々であり、劇場空間での作品上演のほか、美術館の中庭、ギャラリー、カフェ、オフィス、倉庫、ビルのエントランスなど、大きさや形態も異なる特異な空間での公演も積極的に行っている。様々な空間で立ち上がるダンスを観客とともに体験し、それぞれの場所、それぞれの身体がもっているダンスを探り、楽しむことを主題とする。
代表作「フリル(ミニ)」は日本舞踊批評家協会新人賞、千年文化芸術祭協賛企業特別賞を受賞、フランス、タイ、インド、ニューヨークで公演された。
最新作はオーストラリア人のアーティスト、ジャスティン・カレオ氏とのコラボレーション作品、「3mmくらいズレてる部屋」(AJdX2006参加作品)。メルボルンと金沢にレジデンスして作品を製作、金沢21世紀美術館、愛知芸術劇場、鎌倉芸術館にて上演され、2007年秋にはアジアーオーストラリアツアーを予定している。
photo: Yohta Kataoka photo: namaiki
photo: Yohta Kataoka photo: Yohta Kataoka
photo: Hiraku Ikeda photo: Yohta Kataoka
photo: Yohta Kataoka photo: defyra


伊藤千枝プロフィール
 

photo: David Duval-Smith

大学在学中に「珍しいキノコ舞踊団」を結成。以降全作品の演出・振付・構成を担当し、国内外で公演やワークショップを展開。様々なアーティストとのコラボレーションも多数行う一方で、コマーシャルやミュージックビデオなどの振付も担当している。
2003年~2004年にはNHK教育テレビ「ドレミノテレビ」の振付を担当し、2005年より桜美林大学の非常勤講師を務める。昨年はシアタートラムにて初のソロ作品「私、潜るわ。」を発表し好評を博す。
最近の仕事は、荻上直子監督の新作映画「めがね」の振付、UAの新曲「黄金の緑」の振付など。

ー 今回の作品構想はどのようにして生まれたのか?

昨年夏「3mmくらいズレてる部屋」制作中、ここ何作か、家具との絡みが多い作品が続いていたので「次回作は机やイスなどを一切使わない作品を創りたい」と思っていました。
また、近頃のコンテンポラリーダンスは「人が踊っている」風が多いなぁと感じ、現在盛んに議論されている環境問題などにも触発され、もっと動物としての人間、ホモサピエンスとして自分を意識できないか動物と人間との共通項を探しているうちに「寝る」という行為に引っかかり、「意識する」ことと「無意識の部分」が気になり始めました。自分のことなのに知らない部分やコントロールできない、してない部分がある。例えば、「毎晩寝ているのに自分の寝顔は見たことがない。」「普段は勝手にしているのに、息しようと思って呼吸すると上手くできない。」「いついかなるときも内蔵は動いているが、私は動かしている自覚がない。」「自分の内蔵をナマで見たことがない。」etc…。そんなものを作品に取り込めたらと思ったのが出発です。

演出 伊藤千枝
 
珍しいキノコ舞踊団 [あなたの寝顔をなでてみる。]
2007年7月10日(火)~16日(月・祝)
平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
構成・振付・演出:伊藤 千枝/演出補:小山洋子/振付協力:珍しいキノコ舞踊団
出演:井出雅子 山田郷美 佐藤昌代 篠崎芽美 伊藤千枝
舞台監督:野口毅/照明:関口裕二(balance,Inc.DESIGN)/音響:金子伸也/美術:モリオ/衣裳:NEW WORLD SERVICE/宣伝美術:稲葉まり/宣伝写真:片岡陽太/撮影協力:P-House/制作:大桶真 長谷川純子(パブロフ)/制作協力:カンバセーション

主催:珍しいキノコ舞踊団 財団法人武蔵野文化事業団