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山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、フレンチ生活を山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

2021年1月

異常気象とコロナで始まった2021年

年末にスキーバカンスの出かけたら、村の中心地に行くのにカンジキを履いていくほどの大雪で、車は雪に埋もれ、住民は毎日雪かきに追われていた。
南西部の平地では豪雨。
年始早々、異常気象

都会はうっすらと雪

1月1日からは郵便料金、ガス代が値上がり、2日からは夜6時以降の夜間外出禁止と気が滅入る。

郵便局に行ったら5人待ち。店内の人数制限があるから、寒い中、外でじっと我慢。これが長くて30分待った。やっと入場できたものの、「今担当者がいないから今週中に電話で連絡します」と。こりゃダメだなと思った通り、1ヶ月経っても連絡なし。やっぱりここはフランスなのだ。
コロナ禍はいつまで続くのだろう。

今年もやっぱりプランタンの動くショーウインドウ

暮れに行けなかったオスマン通りのデパート街のショーウインドウを見に行ったら、ギャラリーラファイエットはクリスマス用の動く人形はすでになく、

クーポールの装飾もすでに撤去後。ぐすん。楽しみにしていたのに、、、。

プランタンがまだやっていた!かわいい、かわいい、楽しいなあと子供と一緒に騒ぐ私…

こんなパリ、初めて見た

それにしても街は閑散としている。

オペラ座ガルニエ宮もし~ん

いつも人で賑わっているパッサージュもかんさ~ん

カフェもレストランも閉まっていて、なんとも寂しいパリなのだ。

今年のソルド(バーゲン)は例年より2週間遅れで1月20日から。その前からすでに「前倒し50%引き」の広告も。売らなきゃ損損!でも、客がいない。。。

長距離移動規制が緩和されたので、一時帰国決行です。
で、パリの空港に行ったら、店はほとんど閉まっている。もちろん人もほとんどいない。

乗客6人…
「機内の移動は極力避けてください」ということは、エコノミー症候群予防の機内散歩ができないということか。困ったな。でも、グレードアップしなくても、エコノミークラスでゴロリと横になれるし、開脚ストレッチもできるから快適な12時間。たった6人のためにこんな大きな飛行機を飛ばしてくれて、ありがとう。
しかもステュワーデスさんが色々持って来てくれるので楽ちん。おやつセットがリボン付きの袋に入っていた。

日本に到着後は、広い空港施設の中をたくさん歩かされて唾液でのコロナ検査。検査を確実にするために30分前から水を飲んじゃダメとか、泡が多いとダメとかたくさんの注意事項があって、唾液を溜めるのに苦労する人多数。その後また歩かされて色々質問を受けてようやく解放された。こんなに時間がかかったら、スーツケースはベルトコンベアの上を回り続けているんじゃないかと心配していたら、係員が手書きのメッセージ付きで保管してくれてほっこり。旅の疲れも飛びました。ありがたや。
日本国籍保有者以外の入国禁止だと思っていたのだけれど、日本の様子がさっぱりわからないようなガイジンさんが何人かいて、お仕事なのかなあ。
公共交通機関にもタクシーにも乗れないから、贅沢してハイヤー帰宅。もう社長の気分!
そしてこれから14日間の自宅待機か~と暗くなるも、家族や友達が気を遣ってお買い物してくれるから、これまた社長気分。悪くないな

1月6日の楽しみ

1月6日はガレットの日。パイ生地のお菓子の中に陶器のフィギュアが入っていて、今年は何かな~と楽しみにしていて、出てきたのがこれ。
マリア様かなあ、もう少し綺麗な顔にできなかったのだろうか…

まだやってるパン作り、少し進歩しました

懲りずにパン作りに挑戦し続け、やっとパンらしきものができました!フランスパンとやわらかい食パンを足して2で割ったようなパン。時間が経っても硬くならないパンです。
イースト菌とふくらし粉は全く違うわけで、ふくらし粉は急激に熱いところに入れられるとびっくりして膨らむけれど、イースト菌は死んでしまうから焼いている間には膨らまないということがわかった。だからパンは焼く前に十分に発酵して膨らむまでじっとじっと我慢が必要ということに気づいたのでした。

イーストは30~35℃ないと膨らみません。オーブンなどの密閉箱で温めると良いかもです。それ以上の温度になるとイーストは死んでしまいますので気をつけてね。

日清のスーパーカメリアドライイーストの発酵力がすごい!賞味期限がとっくに過ぎていても、ばっちり発酵してくれました。ちなみに賞味期限は2017年6月。今、2021年ですよね…
対するフランスのメーカー。1885年創業の伝統工法みたいなことが書いてあるので買ってみたけれど、いまいち元気がなく、スーパーカメリアの倍の量が必要でした。

日本製のイースト菌の方が元気なのかとスーパーカメリアの箱を見たら、原産国はフランスだって。ふ~む。この違いは何?
多分真空パックかそうでないかの違いだと思う。日清の細かな気遣いの勝ち~!

山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、あっという間におばさんになった。パリジエンヌを長年やっていたが、環境を変えるのも一つの経験と、地方都市に移住。山が見え、庭のある生活は新鮮だけれど、やっぱりパリが恋しくなる。イベントはたくさんあるし、人はうじゃうじゃいるし、デモに暴動、スリに騒音とエキサイティング。我が身を守るには、ボケている暇はない街なのだ。時々出没するパリで再発見をして、やっぱりパリが好き~!
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