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山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、フレンチ生活を山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

2021年8月

夏は外で遊ぼう!

夏はとにかく海と山、仕事もするけれど、遊びもする!次の外出禁止令が出る前に。

欧州の多くの国は冬の日照時間が少なくなるので、夏の間にできる限り太陽を浴びて健康を保とうという意識が高いから、とにかく夏はアウトドアなのだ。もちろん食事も屋外で。
今年は猛暑酷暑はないので過ごしやすい。でも、もう少し暑い日があってもいいかなと、ないものねだり

山に行けば、都会では見られないものに出会えるのが魅力

おお、あんなに高い山の上に家が!

これはアルニカかな。薬や化粧品にも入っている薬草。

これはジャンシアーヌ。薬用酒で根っこがお酒になります。味はお屠蘇みたいな感じ。体に良いと言われるけれど、もちろん飲み過ぎはダメ!

ナメクジ。グロテスクだよね、色も大きさも

あのさー、通り道で休まないでくれる?横を通っても怒らない?

ビクビクしながら通り過ぎたけれど

カメラを向けても知らん顔、びくりともしない。

よく見かけるのが積まれた小石。日本では崩すと縁起が悪いと言われているけれど、こちらでは深い意味はないらしい

煙突の上に岩?芸術家の作品ではなくて、自然現象。太古の昔に火山が爆発した時にできたらしい。いつかは崩れ落ちる自然のアート。こんな発見もハイキングの楽しみ。

今年の目標は去年登らなかったカニグー山の頂上まで登ること。で、登りました、体力のあるうちに。2785メートル。スペインとの国境近く、ピレネー山脈にあります。

車がない?山がない?何も遠くまで出かける必要はない。パリから電車で少し郊外に出れば田園風景が広がる場所はたくさんある。

郊外にはこんなシャトーもある。ちなみにシャトーというのは「城」という意味もあるけれど、大きな建物のこと

フランス人はハイキングが大好き。どんなに小さな村にもハイキングコースがある。ハイキングのアソシエーションや市町村が、コースを決めて迷わないようにちゃんと目印をつけてくれているし、最近ではアプリも充実しているので、目印を見逃さなければ迷わない。
私はよく道を間違えるから絶対に一人では歩かない。ぼーっとしてるのかなぁ

困ったもんだの観光客はたくさんいる。景色も見ずにおしゃべりに興じる人、5メートル先からでも匂うほどに香水をぶっかけてきた人とかがいて、なんだかな〜と思う。人混みを避けるためにも、早起きして遅くとも9時にはスタートすべし。

それにしても、フランス人のバカンスに対する情熱は半端じゃない。いかに安く、しかし満足度を高くする術を知っている。それは尊敬に値するほどの力の入れよう。

バカンスで十分休養を取って、その後は仕事に打ち込むという切り替えがきっちりできているから、バカンスは仕事をする上でも生活の上でも必要なことという意識。

多くのホテルやバカンス施設は1週間単位での貸し出し(その方が安い)で、それが水曜日か土曜日始まりというところが多い。今回土曜日に出発したら、見事に渋滞にハマった。
ナビでお勧め抜け道に向かうも混んでいる。だってみんなGoogleマップのナビ使っているから…

黒髪の日本人は蜂に気をつけるべし

ブンブン音がするなあと思っていたら、蜂の巣だった。雨戸と窓の間に巣を造られた。8月は業者が夏季休暇なので、近所ではちみつを作っているおじさんに頼んで駆除してもらった。

高みの見物をしていたら怒り狂った蜂に襲われ、顔3箇所、頭7箇所を刺され、携帯電話が顔認証してくれないほど顔が変形した(泣)。
蜂は濃い色のものを攻撃するそうで、「その黒髪がいけない」と養蜂場の人に怒鳴られたけれど、蜂に襲われながらバリカンで頭を剃り上げるわけにもいかず、刺されるがまま。羽を動かすとどんどん髪の奥に進んでいってあっという間に頭皮に到達。掴んで引き出そうとしても羽でブロックされて簡単には掴み出せないのだ。
それ以降、外に出るときは白い帽子を被ることにしている。黒髪に要注意
眉毛も狙われて刺されたけれど、眉毛を剃り落としたらお公家さんになってしまう…

今月の一枚

マスクって本当に便利で帽子代わりにもなる。帽子では暑すぎる時、マスクだとちょうど良いとのこと。でもちょっと恥ずかしい…

山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、あっという間におばさんになった。パリジエンヌを長年やっていたが、環境を変えるのも一つの経験と、地方都市に移住。山が見え、庭のある生活は新鮮だけれど、やっぱりパリが恋しくなる。イベントはたくさんあるし、人はうじゃうじゃいるし、デモに暴動、スリに騒音とエキサイティング。我が身を守るには、ボケている暇はない街なのだ。時々出没するパリで再発見をして、やっぱりパリが好き~!
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