News & Column
ニュース & コラム
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、フレンチ生活を山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
2021年10月
10月1日からガス代がまた値上がった。今年になってこれで57%の値上げ!これで驚いていてはいけない。来年早々に電気料金が12%値上がりするとのニュース。
冬の値上げはきつい。光熱費を払えなくて凍死する人が出たら、政府はどう対応するのだろう。
節約のために冬の間暖房をつけずに過ごした知人の学生。
「今朝部屋の温度3度だったかな」!!!!!
それに慣れたようで、今では冬でも半袖のTシャツで過ごしている。
真似しようかと思ったら「年を考えろ!」と言われた。若者は元気だ。。。おばさんは一発で風邪をひく。
パリのお散歩
パリのメイン通りの一つリヴォリ通りは、自転車とキックボード天国になっていた!
以前は3車線を車がバンバン走っていた大通りが、今や2車線が自転車とキックボード専用になって、車は1車線のみ。公害を減らすには良いかもしれないけれど、自転車の無謀運転にはたまげる。車より自転車に轢かれる可能性の方が絶対に高いと思う。夜はライトもつけないし。
きゃ~轢かれるかと思った、自転車とキックボードに!際どい瞬間だったのでピンボケですけど、こんな状態。車の隙を自転車がひょいひょいと、スピードも落とさず、信号無視は当たり前。歩行者優先などあり得ない。
キックボード二人乗りは禁止のはずだけど、、、。
車の方がよっぽど親切に道を譲ってくれる。
パリのマレ地区。マスクをつけている人は、、、少ないなあ。
週末は歩行者天国。人気スポットで美術館巡りにお買い物~
歩行者天国に強引に入ろうとする運転手と、それを阻止する警官。かなり熱い場面に出くわした。みんな足を止めて見ている
ピアノマンは人気がある
チョコレートとは思えないパトリック・ロジェの芸術的彫刻
久々にバスに乗って驚いた。運転が丁寧なのだ!
運転手によっては乗客の安全や快適さなどを考慮せずに運転している。じゃがいもでも運んでいると思っているのだろうか。スピードを出すわ、急ブレーキは踏むわ、何かを避けるためにジグザグするわで、手すりにつかまっていないとまともに立っていられない。座っていても座席から落ちそうになることがある。友達は見事にひっくり返ったのに、運転手は知らん顔ということもあった。
それなのに、今日は穏やかな運転で快適。
運転手が良いのかと思ったら、パリ市内の多くの通りの時速制限が30キロになっていたのだ。ノロノロだけれど、安心して立っていられるのはいい。
最近よく見かけるママチャリ。あ、これはパパチャリね。子供を幼稚園に送った後、バゲットを座席に乗せて走ってる。色々乗せられて便利だこと。
少し前にはこんな危険なものをよくまあ日本人は使ってますねと言われたものだけれど、今ではあちこちで見かけるようになった。
「とても安定しているので、安心して子供を乗せられる」と友達が言っていた。
焼きとうもろこし!
アフリカと日本の食材は似ているところがある。い~い匂い~
こんな感じで売ってます。スーパーのカートを利用した路上販売
フランス人は食べないみたいで、一度食卓に出したら「私は家畜じゃない!」と怒鳴られた…
秋のパリ・マラソン
毎年4月に行われるけれど、コロナ禍で10月に延期された。今年はテレビ鑑賞。
凱旋門をバックにシャンゼリゼ大通りからのスタート。こんなにたくさんの人が参加するのね
女性のトップ。やっぱりアフリカ勢は強い
白熱の障害者レース。めちゃめちゃ早くてびっくりした。
テレビだといろんな状況が見られるので面白いけれど、恒例のコスプレはあまり映らないので、やっぱり野次馬で見に行った方がよかったかな。
バスティーユのオペラ座の大画面
今シーズンは「プレイ」を上演するのね。面白かったなあ、この作品。
バスティーユのオペラ座の前に忽然と現れた水飲み場。歩道のど真ん中。なぜここに?
パリの市立劇場テアトル・ド・ラ・ヴィル。いつになったら工事が終わるのだろう。
向かいのシャトレ劇場はかなり前に工事が終わっているのになあ。。。
シャトレ劇場の内部。
シャトレ劇場でのホフェッシュ・シェクター振付「ダブル殺人」
観客総立ちのカーテンコール
何度見ても飽きない作品
アンジュラン・プレルジョカージュの新作「ドウルーズ/ヘンドリックス」を104サン・キャトルにて。
哲学とロックを組み合わせて、若者の姿を描き出す。さすがプレルジョカージュ。振り付けと構成に唸った。
パリ・オペラ座 新作「赤と黒」
ピエール・ラコットによる全3幕ものの大作「赤と黒」がオペラ座のガルニエ宮で世界初演された。
その昔、スタンダールの翻訳ものを読み始めたけれど、登場人物が多いし、場所があちこちに変わるし、話の内容もややこしくて、早々に放棄した記憶が蘇る。この物語をどうやってバレエ作品に仕上げるのか、大いに期待して見に行った。
原作をそのまま使うのではなく、レナール夫人に焦点を当てた恋愛物語。そこに召使いのエリザの嫉妬を絡ませて人間関係を描いている。見事!このややこしい小説をすっきりはっきりさせてくれた。原作とは少し違うかもしれないけれど、今やっと話の流れがわかりました。
主役のレナール夫人を踊ったアマンディーヌ・アルビッソンとジュリアン・ソレル役のフロリアン・マニュネ。
左から、ラ・モル公爵夫人のエミリー・コゼット、レナール氏のステファン・ビュリヨン、ラ・モル家の令嬢マチルド役のレオノール・ボラック、ジュリアン役のフロリアン・マニュネ、そして指揮者のジョナタン・ダーリントン
そして振り付けのピエール・ラコット
何度見ても美しいフォワイエ
ガルニエさんのおかげです
帰りがけにメトロのオペラ駅で見かけたポスター
シャトレ劇場ではテアトル・ド・ラ・ヴィルとの提携でロバート・ウィルソンの「ジャングル・ブック」、テアトル・ド・ラ・ヴィルはフェスティバル・ドートンヌと提携してマギー・マランの「Y aller voir de plus près」
ポスターの上のイラストがかわいい。誰かが悪戯書きしたのか、あるいは地下鉄会社のアイディアかな
ポンピドゥセンターはいついっても混んでいる。劇場、美術館、図書館、レストランにオリジナルグッズを売る売店や、アート関係の本屋など、中に入れば色々楽しめるからね。待ち時間に荷物検査、サクッと入場できないので、時間に余裕を持っていくべし。
地下のホールではビデオを使ったパフォーマンス
ホールでは中間あやかの「フリーウエイ・ダンス」
入ってびっくり、劇場が庭になっていた!
灯籠があって、ししおどしがあって、ブランコがあって冷蔵庫もある。
ガチャもあるし、飲み物サービスも!
花に水をやったり、本を読んだり、くつろぎながら踊りを見るのって心地よいなあ
本棚にあった相撲の本。これな~
4時間近くに渡った公演は、ダンスあり、遊びあり、映画ありの盛りだくさん。中間さん、お疲れ様でした。