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山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、フレンチ生活を山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

2021年12月

雪にノエルの師走です

12月5日 うっすらと雪が積もったの中を散歩した。
なんだか日本の光景みたい。これから寒くなるのかなあ

ノエルの飾り付けは街が明るくなるからいいね!

昼間だって楽しい。街のあちこちに登場する装飾がかわいい

ノエルのイリュミネーションも素敵だし、年末のダンスもめちゃグー

CCNクレテイユのディレクター、ムラッド・メルズキ振り付け、カンパニー・カフィグの「フォリア」。
ずっと見逃していて、ようやく出会えた。人気のある作品はあちこちツアーして回っている。
中世の音楽とヒップホップが混じり合う、ポエムがあって笑いがあってテクニックの見せ場があって、そりゃあ盛り上がったのなんのって!


右から、ダニエル・ラリュー、ヤン・ラバラン・ドミニク・ボワヴァン、パスカル・ウバン、フィリップ・プリアッソ、ドミニク・ルボー。80年代のフレンチヌーベルバーグで活躍したメンバーがずらり。
これはドミニク・ボワヴァンの「ロードムービー、舞台編/Road Movie -Tenus de scène」公演の後のトーク。多くの経験をしてきたパイオニアたちの言葉には重みがあって、納得ガッテン。
ドミニク・ボワヴァンのソロを中心に、ゲストが参加して踊る作品で、ボワヴァンの踊りの歴史が凝縮されていて、それは同時にフランスのコンテンポラリーダンスの歴史にも通じるから、勉強にもなりました。
1時間半近く踊りっぱなしで、69才とは思えないボワヴァンの踊りは素晴らしかった。クラシックバレエからコンテンポラリーに転向した人で、バレエの基礎が体に染み込んでいる人の踊りはいつになっても美しい。


オペラ座の年末公演は「ドンキホーテ」と「アシュトン/エイアル/ニジンスキー」の2演目。

「ドンキホーテ」主役のドロテ・ジルベール(キトリ)とユーゴ・マルシャン(バジリオ)の完璧な演技に興奮しました~

脇を固めたフロリアン・マニュネ(エスパーダ)、エロイーズ・ブルドン(街の踊り子)、ジプシー役のマチュー・コンタとも素晴らしく、大満足の一夜。

公演を終えて外に出て振り返れば、白く輝くバスティーユのオペラ座。

目の前にはライトアップされたバスティーユの塔が聳え立つ。


そしてガルニエ宮では、アシュトン、エイアル、ニジンスキーのトリプルビル

色使いが斬新なアシュトンの「ラプソディ」

メインのミリアム・ウルド=ブラームとフロロン・メラック
エトワールはウルド=ブラームだけという若いダンサーで構成されたソワレ。
さすがウルド=ブラーム、手先まで神経が行き届いた踊りに惚れ惚れ。

コリフェに昇進が決まったばかりの日仏ハーフのクララ・ムーセーニュ
舞台ではキラキラしていて、素敵でした。
今後の活躍を大いに期待しています~

衝撃的だったのが、シャロン・エイアルの「牧神/Faune」

肌と同色のタイツ姿で、体をくねらせ、決して美しいとは言えないポーズをするのに、めっちゃセクシーで魅力的。エイアルはオペラ座に新たな風を送り込んだ

休憩中は館内散歩。いつ行っても感動する美しさ

オペラ座のクリスマスツリー
昔はトウシューズがたくさん飾ってあったのだけれど、このところちょっと地味

休憩後は、ニジンスキーの春の祭典
緞帳からすでに春の祭典

コロナ禍でマスクをつけているダンサー多数…
舞台関係者にコロナ陽性者が出れば、公演は中止になる。オーケストラなしのこともある。コロナ禍はまだまだ続く

見応えのあるソワレに感動して外に出たら、これ。
音楽は楽しいから良いけれど、バレエの印象が一瞬にして飛んでしまう…

お!鼓動が来年3月にパリにやって来る!
メトロの通路の広告も要チェック。

ノエルのお散歩、シャンゼリゼ~ヴァンドーム広場~オスマン通り

夕方5時
車道のど真ん中の路側帯は写真撮影のスポット。車に轢かれないように気をつけて

軽自動車やスクーターを改造した乗合タクシーは人気がある

白いテントはコロナ検査場。やばいと思ったら即結果がわかる抗体検査。
マスクをしている人はほとんどいないから、、、ね。

凱旋門からコンコルド広場に向かって歩いてみました~

さすがサン・ローラン、改装工事中のカバーは鏡面張り

マクドナルドだっておっしゃれ~

おお、これは!?と思ったらディオール。

こちらも改装中で、工事用のパネルも美しく、ヴィトンの隣に堂々出店計画

一時は自動車会社のショールームがずらりと並んだけれど、これからは高級ファッションブティックがシャンゼリゼに戻って来る予感

ルイ・ヴィトン!

いつも長蛇の列

いきなりキングコング
これはリチャード・オーリンスキーの「ワイルド・コング」

あら、向かいのフーケッツの前にも!

ラコステはスヌーピー一色

ナイキ

ラ・デュレも人気

唯一残った車のショールームは、ルノー

サッカーチーム、パリ・サンジェルマンのブティック
サッカーファンなら是非立ち寄りたい

振り向けば、おお、シャンゼリ~ゼ~♪


ロン・ポワン・デ・シャンゼリゼの交差点、メトロのフランクラン・デ・ルーズヴェルト駅のすぐ近くです

この交差点から右を見れば、高級ブティックが軒を連ねるモンテーニュ通り
遠くにエッフェル塔が見えます

金色に輝く並木道。リッチ感がぷんぷん漂っています。

この交差点からコンコルド広場に向かう道は、かつてクリスマスマーケットで賑わったところなのに、今では閑散としている。

何もないから長く感じる道をひたすら灯りに向かって歩くと、コンコルド広場に来た~!
あら、オベリスクは化粧直し中?

一段と光り輝く建物は何?

オテル・ド・ラ・マリーヌ
かつての海軍省を改造したモニュメントで、今年6月にオープンしたばかり。
内部はルイ15世時代から現代までの装飾品が展示されているらしい。もと王室調度品の保管所だったというから、ゴージャスなんだろうなあ。

海をイメージしたイリュミネーションの中庭が美しい

高級感たっぷりの売店

カフェもレストランもありますよ~ お値段は???

クリスマスマーケット

さて、ここからテュイルリー庭園に入ると、クリスマスマーケット!
例年通り派手なアトラクションが続く

ぬいぐるみが欲しくてトライするけれど、ゲットできた試しがない。結構ハードル高い

早くもVR登場

チョコりんご、チョコ洋梨にチョコドーナッツ

狭いけれど、スケート場も大人気

もちろんサンタもいる

コロナ規制が緩んで最初のクリスマスマーケットはたくさんの人で賑わっていました。感染を恐れていたら何も楽しめないもんね!

しかし、人混みと騒音に疲れてきた。この先は食べ物屋ばかりになるから、この辺りで外に出て、ヴァンドーム広場に行ってみようかな
大観覧車のあたりに門があったはず。で、ヴァンドーム広場に向かいました
ヴァンドーム広場は結構近いのですよ

シックで落ち着いた雰囲気にホッとする

ルイ・ヴィトンのヴァンドーム店
太陽光線をイメージしたデザイン。世界をルイ・ヴィトンが照らすってか?
おお、屋根裏部屋まで光で溢れている。電気代が…と考える主婦感覚とはレベルが違う。階級の差をひしひしと感じる瞬間…

ここにもドーンと現代アート

ヴァンドーム広場を抜けるとラ・ペ通り。ここからオペラ座広場に向かう

外壁工事のカバーはだまし絵風。さすがリッチな通りだけのことはある。

バレエ用品の老舗レペット
素敵なショーウインドウ前はいつも人だかりができていて、写真を撮るタイミングが難しい。

オスマン通りに来ました~

デパートのギャラリー・ラファイエット前
平日でも夕方7時前はごった返していて、目当ての動くショーウインドウに近づくこともできない。それでもなんとか。。。

あまりにも人が多すぎるので、夜10時前に出直したら、人は少ないけれど音がない!

なんかつまらないなあ~

プランタンはどうかな、お!音楽鳴ってる!人も少ないからゆっくりみられていいね


そして夜遅くになると現れる売り子さんたち。焼き栗におもちゃ

今日はシャンゼリゼの凱旋門のところからオペラ座裏のオスマン通りまで歩いちゃいました。歩いていて楽しいのがパリ。パリの徒歩観光、おすすめです!

地方都市だって負けないよ~

広場のノエルのイリュミネーション
クレルモン・フェラン市の名物、高さ27メートルのクリスマスツリーと観覧車

今年の新作サンタさん。インスタスポットみたいです

小さな村に行っても、素敵なデコレーション。個人の家も競って飾り付けてる。
やっぱりノエルの時期は綺麗だなあ

近年ノエルはお祭り騒ぎになっちゃってるけれど、キリスト教の大事な日なのだぞ。

山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、あっという間におばさんになった。パリジエンヌを長年やっていたが、環境を変えるのも一つの経験と、地方都市に移住。山が見え、庭のある生活は新鮮だけれど、やっぱりパリが恋しくなる。イベントはたくさんあるし、人はうじゃうじゃいるし、デモに暴動、スリに騒音とエキサイティング。我が身を守るには、ボケている暇はない街なのだ。時々出没するパリで再発見をして、やっぱりパリが好き~!
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