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2005年6月にル・テアトル銀座にて「Dance de "H" ー存在と現実」を上演して以来2年ぶりとなる公演で、今回のテーマは「美しき風景」。"美しい"とは何か、どういうものかは観る者の判断に委ねられる。「美はあらわすことはできても定義することはできない」 ーこれはトルストイの言葉である。しかし"美しいものを残してみたい"とする願望こそが、新しい境地を生む原動力となるのだ。コリオグラファーとダンサーの合致する着地点を目指した、堀内 充による小品集。使用する音楽はラモー、バッハ、ドビュッシー、ビゼー、ラフマニノフ、メンデルスゾーンなどが並び、音楽と詩と映像とバレエで綴る Cantabile ー。



"公演は「存在」で始まり「悲歌」を経て、「瞑想の歌」から「現実」まで8景。第5章「幻想的円舞曲」ではスタジオと庭園で収録した映像で美しい4人が優雅なバレエシーンを披露した。青年にとって、美しいものは永遠の憧れなのであろう"。
寺村敏氏「堀内充、新機軸打ち出す」/ダンスマガジン2005年9月号より