藤井 修治 | ||
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2003年6月4日 | ||
若葉が鮮やかな5月29日、NHKホールに駆けつけて恒例の「NHK古典芸能鑑賞会」を楽しみました。僕はいまどきの日本人らしく欧米風な文明にどっぷり漬かって育ち、さらには外来の芸術を勉強して仕事にもしてきました。しかし、若い時に母に連れられて行った歌舞伎に夢中になったり、妹が少女時代に日舞を習っていたりしたおかげで、他の人よりは日本の伝統芸能を親しむことができました。その後仕事の忙しさにかまけて長い空白期間がありましたが、近年日本の文物や芸能に触れる機会が多くなってその魅力を再確認しました。日本人が外国に対して誇ることができる最高のものは政治や経済の問題ではなく、文化だということに気がついてきました。しかし日本人自身がそれをよく認識していません。日本人の日本知らず。日本人は自分の国の文化を知らない民族だなとよくいわれますが、本当にそう思います。これも僕はまたかと思われるほどくり返しいいつづけてきました。そこでこの機会に、この催しで見た全演目を追いながら日本の古典芸能について考えてみましょう。 |
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