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福田一雄 指揮

 東京都出身。5才より絶対音感早教育を受け、ピアノをポール・ヴィノグラドフ氏(Paul Vinogradoff元モスクワ音楽院教授)に師事。学習院初等科、中学科、高等科を経て、学習院大学政経学部に籍を置いた。十代の終わりより音楽活動を開始し、東宝交響楽団(現、東京交響楽団)など数多くのオーケストラのピアニストを務める。1952年21歳の時に作曲した子供の為のバレエ「白雪姫」は今、尚多くのバレエスタジオのレパートリーとなっている。1957年「バレエ音楽の夕べ」を企画し、指揮者としてデビューした。その後、数多くのバレエ団の公演を指揮し又、テレビ朝日の「題名のない音楽会」などを指揮し、国内外のソリストと共演をしている。母校、学習院の音楽教育にも精力的に参加し、初等科の合唱、オーケストラの育成、皇太子徳仁親王殿下もメンバーの一人で有る学習院OB管弦楽団の音楽監督、常任指揮者を務める。
 2002年5月には「日中国交正常化30周年」の記念として、中国の文化省及び日本の文化庁の要請により青島と北京での東京バレエ団による「ジゼル」公演を指揮。また、同年7月にはサッカー・ワールドカップ日韓協同主催を記念して、韓国国立バレエ団の「ドン・キホーテ全幕」公演を日本人指揮者としてははじめてソウルで指揮をし、ソウル・アーツセンターのオペラハウスでの6回の公演を大成功に導いた。この成功により、韓国国立バレエ団より感謝状が贈られた。
 多方面にわたる音楽ジャンルのうち、ライフワークとして関わってきたのがバレエ音楽の分野である。永年、多くのバレエ団との指揮活動の他、バレエ音楽研究、および複雑多岐にわたる楽譜の整理と蒐集を行いバレエ界に多大な貢献をしている。

 受賞「舞踊ペンクラブ賞」 「橘秋子特別賞」
 著書「バレエの情景」

 
Vol.1
2004.4/27
バレエと音楽
 
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