うらわまこと | ||||||
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昨年度の文化庁芸術祭の舞踊部門で大賞を受賞した森嘉子さん。彼女の大賞受賞については、次の点で大いに注目されました。ひとつは彼女が(女性の年齢を明らかにするのは失礼ですが)、還暦をとっくに超えていることです。しかもほとんどがソロ作品。もちろん、日本舞踊の世界ではこの年齢は珍しくないかもしれませんが、森さんの踊りはアフロ・アメリカンダンスなのです。これがもうひとつ注目されるべき点です。これはゴスペル、スピリチュアルス、ブルースといった、アフリカにルーツをもつ人々がアメリカで大変な苦しみのなかで築き、すがってきた音楽であり踊りですが、とくに踊りはわが国ではなかなか認められませんでしたし、また日本人には不向きのダンススタイルとされてきました。それなのに、常識的にははるかにピークを過ぎているはずのダンサーがソロで芸術祭に参加、みごとに大賞を獲得したのですから、驚きです。 |
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