山田マミのやっぱり、パリが好き
フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
11月1日 ミサイルいりませんか～
今日11月1日はカトリックの万聖節(toussaint)。フランスのお盆のようなもので、お墓参りに行く習慣があります。フランスに墓のない私は、祝日を利用して売りに出されたミサイルを見に行きました。
ここはロン・ポワン。シャンゼリゼ大通りとモンテーニュ大通りが交差するところです。ここではよく一風変わった展示や即売会などが行われています。今回はミサイル！ミラージュ5 BR-21型で1971年に製造されたものです。翼幅8.22メートル、長さ13.85メートル、高さ4.5メートルで、重さが6144キロ。高度18000メートル、マッハ2.3で飛ぶそうです。実際に使われたもので、飛行時間は2769時間で、あと1719時間飛行可能らしい。ちなみにお値段は3万から3万5000ユーロで、フランス国内のみの配達だそうです。ある日突然「配達で～す」と言ってこんなのが届いたら、ギョッですよね、、、。
（注）動画内のコメントで「ホテル」とありますが、これは「宿泊できるホテル」という意味ではなく、「大きな建物」という意味です。フランス語の HOTELは、宿泊施設の事も指しますが、公共建造物や大きなお屋敷も含みます。このお屋敷よりさらに大きな規模の建物を「シャトー」と言います。
11月1日 FIAC国際現代アート見本市だった！
10月21日から24日までFIAC（国際現代アート見本市）があったのだった。気がついたら今日は11月1日ではないか！念のためチュイルリー庭園に行ってみたところ、まだ少し残骸が残っていました。
まずは、今フランスで一番人気の建築家ジャン・ヌーヴェルの作品、エコハウス。1948年にナンシーで建設されたジャン・プルーヴェのフェレンバルの家をジャン・ヌーヴェルが再現したそうです。当時はこの建築があまりにも先端を行き過ぎていて評価されなかったそうですが、中央に鉄の梁を入れて、アルミの屋根と、木をはめ込んだ取り外し可能な外壁など、当時では斬新だったのですね。
（注）係員が昼食で不在だったため、ビデオでの解説はあくまで私の想像によるものでした。廃材を利用しているのではなく、簡単に解体が出来るという事らしいです。
これもFIACかと思ったら違いました。解説を読んでから撮影すれば良いのですが、撮影した後に解説のパネルを見つけて読んでいるものですから、結構いい加減な事を言っています。すみません。で、これは、ロシアのアーティストでアレクサンダー・ブロドスキーの作品「ROTUNDA2」で、ルーブル美術館で行なわれているCONTREPOINTという特別展の一部なのでありました。
危険ですのでドアでは遊ばないように！という注意書き付き。
これも現代アートか！と思ったら、そうではない、チュイルリー庭園の花壇用の土が積み上げられているのでした。現代アートの範囲が広がっているので、どこまでがアートで、どこまでが日曜必需品なのかわからなくなってしまった、、、。
庭仕事の結果がこれです。
あったあった。これぞFIAC。
庭園の修理用かと思ったら芸術品でした（失礼）。リチャード・ノナスの作品。
これは芸術か否か？
チュイルリー庭園は芸術作品で埋まっているという感じです。
う～ん、ちょっと考えちゃいます。フラミンゴみたいにも見えるし、男性のナニみたいでもあるし、、、。絡まるほど長くはないか。。。
現代アートを見る目が全くない山田マミの解説でご迷惑をおかけしております。正しい情報を知りたい方は、そして2011年春のFIAC作品をご覧になりたい方はこちらから。
http://www.fiac.com/tuileries.html
2011年秋の展示は10月20～23日の予定で、グランパレ、ルーブル美術館、ベルサイユ宮殿など、多くの場所で開かれます。まあ私はチュイルリー庭園が無料だ！という事で来ているのですが、、、。斬新な作品もたくさんあるので、興味のある方は是非行ってみてください。
11月3日 すでに冬時間だぞ！
10月最後の日曜日31日に冬時間になりました。日本との時差は8時間。あ～これから暗くてどんよりの長～い冬が来るのかと思うと憂鬱になります。日本では先進国は皆夏時間と冬時間制度がある！とうらやましがる人がいますが、家中の時計は変えなくちゃいけないし、今回は1時間寝坊できるけれど、夏時間に変わる時には1時間早くなるので遅刻する人が多数出るし、こんなに面倒くさいものはないと思うのだ。
11月9日 職安もストライキ！
職安もついに切れましたね。不況で失業者が増えて、仕事が倍増しているのに職安職員の人員も削減されてとてもじゃないけれどこんな過酷な条件での仕事はできない！というのが理由です。わかる気もします。さて、職安職員は解雇されたら、どうするのでしょうか？やっぱり職安で仕事探しになるのですよね、、、
11月14日 怪しい雲
おお！映画の一シーンに出てきそうな怪しい雲が！夕日に当たってきれいでもあるけれど、この厚みの中から稲妻が起こって何かが出てきそうな雰囲気。。。ジャンジャン、ジャンジャンと思わずゴジラのメロディーが頭をよぎる。ん？年がばれるか。。。。。
11月14日 お！ユニクロがんばってます。
14号線のプラミッドの駅の全ての乗車口の横に広告が。暑がりのフランス人にどこまで受け入れられるかヒートテック！寒がりの私は重宝しております。
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動！もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも？脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。
