フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
ガルニエ宮に行った
もうすぐ夏休み。劇場の公演も随分減ってきました。シーズンの終わりですね。オペラ座ガルニエは、7月14日のパリ祭の日は無料公演となるので、毎年この日まではダンス公演があります。あ、14日の無料公演を狙う方。朝から並ばなくてはいけないという話を聞きましたので、一日の予定を全てオペラ座につぎ込む覚悟で行ってくださいね。私は話を聞いただけであきらめました。
オペラ座ガルニエに公演を観に行ったら、客席のシャガールの天井画に気を取られてばかりいないで、あちこち歩き回ってみてください。素敵な内装の部屋があるし、地下の鏡の間やフォンテーヌ、それからダンサーの写真や衣装の展示などがありますよ。
今シーズン最後の展示は、オペラ座で使われた衣装と小道具。美術館のほうではもっと大々的に展示していますが、公演ついでに少し見られるというのも良いですね。
パリの市庁舎前では様々なイベントが催されていますが、今日は赤十字主催の救助のデモンストレーション。
人形を使っての人工呼吸体験もできます。いざという時のために、正しい知識を知っておかなくてはいけませんね。と言いつつも、通り過ぎてしまった私。フランスでは街に救助器具が設置されています。
アルヴィン・エイリー舞踊団の瀬河寛司さん アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアターパリ公演がシャトレ劇場で行なわれました。39年ぶりの日本人ダンサー入団という快挙を果たした瀬河寛司さんに伺いました。
ちょっとスイスに行ってきました
週末にチューリッヒに行きました。フランス語ではチューリッヒの事をズーリックと言います。ハイジが住んでいたようなところには車がないといけないので、町の中心部をウロウロしていたら、牛を見つけました。
洋服を着た牛が垣根の向こうに・・・。個人の家の庭のオブジェなのだと思いますが、なかなか不思議な趣味ですね・・・。
公園に入ったら日本祭りをしていました。
あ!メロンパンにあんドーナッツ!
食い意地が張っているので、すぐに食べ物コーナーに足が向いてしまう私。
スイスの日本食はパリより進んでいるのかしら?メロンパンが、あんドーナッツが、クリームパンが、ああ、懐かしの味が
溢れている!
思わず手が出そうになったのですが値段を見て後退り。メロンパンが3ユーロ!高い・・・。スイスは物価が高いと聞いて
いたけれど、ここまでくるか。。。。。
仕方がない、我慢しよう・・・・・ぐすっ
他にもお味噌とかお団子とかお酒とか、おいしそうなものがずらりとあるのに、高い!の一言で通り過ぎる自分が悲し
い。
スイスの人は、この物価でやっていけるんですかぁ?????
巻き寿司もある!洋風巻き寿司ですかね。あら、これも高くて買えない・・・。14.5ユーロ。約1500円ですよ!
読めなかった美術館は、リートベルグ(RIETBERG)美術館でした。
浮世絵美人画展は、喜多川歌麿、鳥文斉栄之、歌川豊国、鳥居清長などの浮世絵がたくさん展示されていて見応えが ありましたし、1900年くらいの芸者さん達の写真もあって、興味深いものでした。
この公園から歩いて10分、チューリッヒ湖に来ました。
チューリッヒ湖で泳げるとは知らなかった。水着を持ってくるのだった・・・後悔。
さて、町中に出てみましたが、週末なのに、あるいは週末だからなのでしょうか、人がいない閑散とした印象を受けました。
お洒落な公衆電話。パリだったらすぐに壊されているだろうなあ・・・
なんか歴史的にとても意味ありげな建物を発見。しかし、ガイドブックも観光知識もないまま来てしまった私にはさっぱり、わからん。
チューリッヒ湖の夕暮れです。空の色がきれいだけれど、雲が重たくのしかかっています。
あら、この白鳥、怪我しているのかしら。足がひん曲がってる。
と思ったら、
よく見れば、どの白鳥も片足を背中に乗っけているではないですか!水かきを乾かしているのか、足を休ませているのか。よくわからないけれど、こんな白鳥初めて見ました。スイスの白鳥のお得意芸?
顔を支える足!何と書いてあるのかわからないだけに、不気味なポスターでした。
アビニヨン・フェスティバル
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。