フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
8月と言えばバカンス!
8月と言えばバカンス!というわけで8月はパリ以外の地方を紹介します。でもその前に
鳥一羽丸ごとです。いきなりすみません・・・。スーパーやお肉屋さんでは骨付きのもも肉や手羽先、ささみなどを売っていますが、日本で売っている骨なしのもも肉は見かけたことがありません。
我が家では農家から直接鳥を買う事があります。その時は一羽丸ごと買う事になります。農場を見て、どんな環境で飼育されているかが分かれれば安心して食べられるし、草原を走り回っている鳥の肉は締まっていておいしいのですが、
問題はこれですよ、顔が付いてる・・・。日本ではこういうのにお目にかかった事がないので、本当に困るんです。しばらく眺めて「うー」と唸るだけで時間が過ぎていきます。「首を切れば?」とツレは簡単に言いますが、触れないんだから切れるわけないじゃん!
困ったなあと勇気を奮ってひっくり返してみたものの、大きくて鍋からはみ出してるし・・・ああでもないこうでもないとやっているうちに、情が移るんですね。
なんか色っぽいと思いません?
わっ、お尻の穴丸見え!恥ずかしい〜・・・・
さてさて本題に戻ります。
車で走っていると、山の上にお城を見かける事がよくあります。
昔の要塞だったのだと思います。個人の所有だったり国の物だったりいろいろですので、中に入れるかどうかは行ってみないとわかりませんが、このようなお城、しかも半分崩れかかったような要塞が見かけられます。
高いところに登ってみるとこんな感じ。
緑が多くてきれいですね。まあ、フランスは軍事と農業の国ですから・・・
7月は雨が少なく暑かったからでしょうか、すでに枯れ草が巻かれていました。
例年見かけるのは8月中旬以降だったような気がしたのですが、今年は7月中にも見かけましたね。これらは牛の餌になります。
道路のすぐ横は農場で、牛がのんびり草を食べています。急いでいるのは人間だけですね。。。
ラジオを聞きながらトウモロコシ畑を通り過ぎる夕方、って感じですね。
この、まっすぐ続く道、というのが狭い東京にいた私にはいつも新鮮。
赤い村コロンジュ・ラ・ルージュ/ Collonges la rouge
フランス中央部少し南に下ったリムーザン地方にある村で、村そのものが赤い!と聞いて行ってきました。
「フランスで最も美しい村教会」の本部がある村だそうです。コローニュ・ラ・ルージュと表記されているガイドブックがありますが、コロンジュ・ラ・ルージュが正しいと思います。というのは、Collongesの綴りを見てください。もしこれがCollognesならコローニュと発音するのですが、gの前にnがあるのでコロンジュだと思います。
**山田マミのあやしいフランス語講座**
gneという綴りがきたら、「ニュ」と発音します。例えばBoulogneは、ブローニュですね。
噂通り村が赤い!家が、壁が、全てが赤いんですね。
レンガの赤です。
柵まで赤い。錆びているだけなのか、わざとこの色にしているのか???わかりません。
行ってみてびっくり。
観光客でごった返す完璧な観光地でした。
敷地内の全ての家がお店。
土産物を売っていたり
食べ物を売っていたり。普通の家が一軒もないというのもすごいですね。観光に徹底しています。ここまでやるか?
魔女もいれば
妙にリアルな騎士もいる。
あ、これは人形ではなくて本物の人。大道芸です。かなり長時間このポーズをしていまして、よく足が痛くならないなぁと感心していたのでありました。
時刻は4時5分前。で、この陽射し。暑いです。
観光客の多さと土産物屋ばかりでがっかりしたけれど、建物には歴史を感じました。
壁の隙間からツタや葡萄がにょきにょき出ているし
扉は木の肌がついたまま。
塀はレンガを積み重ねただけ?地震が来たら一発で倒れますね・・・
修繕を繰り返した後が見られる家の裏口。家を昔のまま保存しなくてはならないし、観光のためと言えどメンテナンスは大変なのでしょうね。
昔の集会場でしょうか、梁の太さに驚きます。
観光客が入っていない唯一の建物発見!元教会だったと思いますが、小さな部屋にはこの街の歴史などが展示してありました。土産物屋で観光グッズを見るよりずっと興味深い物でしたよ。
ちなみにこの建物の側面に公衆トイレがあります。無料だしけっこうきれいでした。
あまりの人混みに驚いたけれど、確かに美しい小さな村。
カーブの多い狭い道をかなり長く走って、忽然と現れた赤い村。なぜここだけ赤い建物なのか不思議です。
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。