フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
パリオペラ座「かぐや姫」
パリオペラ座ガルニエ宮でイリ・キリアン振付けの「かぐや姫」が上演されました。作曲は石井眞木で、これは東洋と西洋のパーカッションのセッションが見物でもあって、大好きな作品。東洋のパーカッションは鼓童の皆様。第一部が終わってからオーケストラピットをのぞいてみたら、
西洋人はさっさと休憩に入り、日本人は太鼓の調整やら楽譜の整理やらで熱心に調整していました。楽器の質の違いなのか、人の気質の違いなのか・・・
カーテンコールには振付けしたイリ・キリアンも出てきて、感動!
いつ来ても感動するガルニエ宮。こんなに美しい建物が街のど真ん中にあるなんて、パリって素敵!
まだまだやってる衣裳展
ここは客席の下の階。
ここからレストランにも行けます。
遠くに見える赤い照明がレストランの入り口です。
この制服に要注意!
この方達はパリのメトロとバスを運営するRATPの検札ご一行様。改札口が無人なのを良い事に、無賃乗車をされる方、この方達がバスに乗り込んでくる、あるいは地下の通路で待ち構えていて検札をします。シャトレ駅など、無人の改札に見えますが、マジックミラーの向こう側で見張っている事もあるので、油断は禁物。ま、無賃乗車をしないほうが良いと思いますけど。
パリはサービスにおいて日本化しているような気がします。メトロのほとんどの駅に設置された電車到着予告版。次の電車とその次の電車があと何分で来るかを掲示しています。しかも時刻まで表示されている!時間にルーズなフランスにとっては画期的な事であります。まあ、壊れている事がよくある、というのがフランスらしいのですけど。この日もあと2分で来ると言う表示が延々と変わらず、電車も来ず。
近くにいた係員に文句を言う乗客がいましたが、検札係には表示が壊れている事など知ったこっちゃあないわけで、「まあ、そのうちに来るでしょ」と繰り返すのみ。やっぱフランスだ〜
104はでかいっ!
市庁舎前のスケート場
このところぐっと冷え込みましたが、スケート場は盛り上がっています。週末になるとアイスホッケー場ができたり、中央をカラフルに囲んだり、ちょっとしたイベントがあるようです。
滑っている方は良いけれど、寒くてたまらないのがセキュリティーのお兄さん達。
帽子にマフラーは必需品。
ぼーっと立っているだけかと思ったら、ぶつかってきたり転んだ人を起こしたり、それなりにやる事があるみたい。
この写真はぶつかってきた兄ちゃんを起こしてあげたところ。ぶつけられてもにっこり笑って「大丈夫?」
フランス人は気さくなので、見知らぬ人に平気で話しかけます。セキュリティーのお兄さん達、もうおしゃべりに没頭してます。そうでもしなきゃ、寒さをしのげないのかも。
ちょっとタイミングを逃してしまったのですが、このお掃除担当のお兄さん達。スケートが上手くて、時々さらりと回ってみたり、後ろ向きに滑ってみたりしてました。
スケート場は夜10時まで。平日の夜は人も少ないので、若者達の格好の遊び場。
「ふーやれやれ、今日のお勤め終わりぃ」とさっさと引き上げる係員。
シネマテックでダンスを観よう!
ベルシー公園にあるシネマテック・フランセーズ。
毎月第一日曜日の11時半から、パリのCNDとの提携によるダンス関係の映画が上映されるようです。滅多に見る事のできない映画もあるので要チェック。CNDかシネマテック・フランセーズのホームページから検索してください。ちょっとわかりにくいですが・・・。
http://www.cnd.fr/site.php?rub=99&recherche=cinema
http://www.cinematheque.fr/
なお、シネマテック・フランセーズでは、ダンス関係の映画は月1回だけですが、休館日の火曜日以外は午後から夜遅くまで貴重な映画を上映しているので、映画好きにはたまらない!
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。