フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
冷夏・・・・
7月に入ったのにまだまだ暑くならない。
オペラ座ガルニエの前でピアノを弾いているお兄さんの周りを見てください。長袖着ている人がいるでしょ。まだ寒いんです。地球温暖化で、確かに氷山が解けて海面が上昇しているとは言うけれど、温暖化にはほど遠いこの寒さ。6月分のガスと電気代の請求書を見て目が点になった人は多かったらしい。何しろ5月まで暖房つけていたし、6月だってずーっと寒かった。物価は上がるのに給料は上がらず、寒いフトコロがさらにすきま風・・・
でも、ソルドとなると熱くなる。デパートではお店の前に行列が。外と中では大違い。
そういえばギャラリーラファイエットの内装が話題になってたな。女性の下着売り場がこんな素敵になってるぅ!
ちょっと目が回りそうな天井だけど・・・。
これは良いけど、
これはちょっと怖い。。。
日本製品もがんばってます。
今月のバレエ
ガルニエ宮
オペラ座の内装って本当にきれいだと思うけれど、時々こういうのを見かけて、アラお茶目。冗談かと思ったけれど、ずーっと長い事この状態。直す気がないのかね?
ペンキのはげたドアに、
穴の空いた壁・・・
携帯がなかった時代の電話室もあって、ちょっとレトロに浸ってみたりする・・・
今ホールに飾ってあるのが往年のダンサーたちの写真。
オペラ座の名花と言われたノエラ・ポントワ。
ナノン・ティボンに
モニク・ルーディエ
今やオペラ座学校校長のエリザベット・プラテル
シルヴィ・ギエム
この有名なポーズは、カロリン・カルソン
マツ・エクのジゼルを踊るマリー=クロード・ピエトラガラ
往年のスターたちの踊りを実際に見てみたいっ!
Les étés de la danse Paris
シャトレ劇場では、元オペラ座のエトワール、マニュエル・ルグリ率いるウイーン国立オペラ座バレエ団公演が3週間に渡って開催。劇場ホールでは、ヌレエフ生誕75周年を記念して、沢山の写真が飾られていました。
記念硬貨も販売。ちなみにお値段の方ですが、え??まじ?50ユーロ金貨が430ユーロ、10ユーロ銀貨が54ユーロでございます。はい。
ヌレエフが着た衣装も飾られている。胸の厚みが妙にリアル。
プライベートな写真も素敵だった。
今年もやっぱりアヴィニヨン!
涼しいパリを脱出して南へ!しかも熱気溢れるアヴィニヨンへ!です。アヴィニヨンは暑かったですが、この頃からパリも暑くなったらしいです。夏は暑いに限る!でも、日本の蒸し暑さは勘弁してほしいですけど。
オフの看板に
所狭しと貼られたポスター、
あ~アヴィニヨンに来たんだ、と実感。看板、ポスターだけでなく、路上生身宣伝もあの手この手。仮装大会と勘違いしそう。
歩く広告塔
これは楽かも。
ボーイが出前してるのかと思ったら、
これも宣伝。
これは演劇用の車なのかな?
車両通行禁止を良い事に、ソファーを持ち込んで、宣伝なのだか、疲れて座っているんだか・・・会話を聞けば、ただの世間話。
写真を撮ろうと思って構えていたら、「俺はエッフェル塔じゃあねえよ!」と怒鳴られ、敷かれそうになった。気分が悪いので、この人の演劇は観に行かないよーっと、あっかんべー!!
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。