フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
♪バカンス、バカンス、バカンスゥ~♫
8月と言えば、バカンス!青い空、海、猛暑を期待したのに、今年のフランスは冷夏で冴えない。今日は暑くなるかな〜と青空を見上げたのもつかの間、ススーッと黒くて厚い雲がやって来て太陽を隠してしまう
そしてぽつりぽつりと雨が降る事も。晴れのち曇りのち雨という天気が続く。天気予報は簡単だ。「 晴れのち曇りのち雨」と言っていればいいんだから。
田舎でのんびり日光浴したかったのに、この天気。
雨のおかげで、お化けズッキーニの出来上がり!50センチはある。
野菜は正直だ。あまりの寒さに秋と勘違いしたカボチャは、8月なのにもう熟し始めてる。そしてキュウリはこれから花を咲かせようとしている。今頃になってようやく目が覚めたのだ。ずっと寒かったから…
キウイは熱帯地方でできるものだと思っていたら、南仏でも栽培していた。
夏になるとあちこちでイベントが開かれていて、特に田舎の村では活性化を図ってがんばっている。農場直売もあるし、歴史的な建物も見られるので、楽しみの一つ。でも予算がないから結構シケてる。仕方がないか…
こんなごっつい教会の前で特産物食べたり、
ここでしか飲めないワインを楽しんだり。でも別の村に行っても同じスタンドが出ていたりして、何が特産物なのかわからない…。つまり、的屋がぐるぐる回っているわけで、これは日本のお祭りと同じということか、と納得。
盛り上げ役にミュージシャンが出るのが常だけれど、この楽団、音程は狂っているし、ダンサーがまがい物。フラメンコまがいにベリーダンスまがい。曲が変わってもダンスはいつも同じ事の繰り返し。このレベルでアンテルミタンの失業保険をもらっているのだとしたら…。ちょっとむっとした。
やっと見つけた生牛乳(無加工)の自動販売機。
容器も20サンチーム(ちょっと高い)で売っているので、買ってみた。おいし~。でも3日後には腐ってしまった。そりゃそうだ、生牛乳の賞味期限は翌日までなのだった。もったいないと思ってはいけなかったのだ。
不況の折り、超人気のキャンプ場。特に夏場は海水浴場近くに人気が集まる。行ってみたらこの有様。見渡す限りのテント。隣のいびきもXXXももろに聞こえる。
しかし、これが一般庶民のバカンスなのだ。安く、長くがモットーのフランス人の財布のひもは固い。
キャンプ場に似合わぬ高級車。確かにここは4つ星だけど…
ロワシーCDG空港のターミナルEは良くできていると思う
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。