フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
やっぱりこれですよ、これ!
この後ろ姿に惹かれて見に行って大正解!めっちゃめっちゃ楽しい公演だった。おかまがチュチュ着て踊るだけではないのですよ。バレエからコンテからヒップホップからタップから空中芸まであって、パロディも盛りたくさん。ロングドレスを着て長い髪をこれでもかと振り乱しながら踊るのはヴッパダール舞踊団。クララは黒子が持ち上げてくれるから王子は楽チンだし、ラグビーのオールブラックスのハカやってるんだかチュチュなんだか。腹を抱えて笑わせていただきました。プログラムを見れば、有名バレエ団に所属していた人たちばかりだからレベルは高い。ダンスに見とれたり、大笑いしたり。衣装も凝っていておっしゃれ〜。フィリップ・ラフイユ振り付けの「TUTU/チュチュ」。12月31日までかと思ったら、来年1月17日まで延長だって。超ロングランじゃん!ボビノ劇場です。
*さらなる延長決定!2月13日から3月1日までと、4月29日から5月24日まで。詳しくは、http://bobino.fr/?fiche=9
パリの白夜フェスティバル
毎年10月の最初の土曜日は「Nuit Blanche / ニュイ・ブランシュ」。夜7時くらいから明け方までパリ市内のあちこちでイベントがある。でも不況のせいなのか、なんでもやりゃいいというものではないということなのか、今年は場所が限られていて、4区、5区、7区、13区、14区、15区。昔は歩いていればなんだかのオブジェにぶち当たったものだけれど。悩んだ挙句、ヌーヴォーシルクを見に15区へ。
昨日まで晴れていたのに、待ってましたとばかりに天気が崩れた。夜7時ごろからイベントが始まるのに、その直前にバケツをひっくり返したような雨。すごかった。それがたったの5分。ところが気温が一気に下がって寒い・・・
昔線路があったところを改造した公園で、ぶらさがっていました。
10メートルくらい高いところで、一人15分くらいずつ命綱なしの演技。 小雨が降っているので滑らないかと心配して見ていました。そのためなのか、夜中2時までの長期戦だからなのか、ゆったりとした演技。
線路に座って鑑賞
別の場所では黒ビニールの怪獣が唸ってた。
案内板に従ってさらに進むと、公園に入った。あ、なんかある。
それにしても寒い。わ、12度しかない・・・なんで今夜に限って?!とブツブツ言いながらトラムに乗ったら、超満員。
夜中の12時過ぎにラッシュがあるとは 思わなかった。遊ぶのも一苦労。
芸術の秋、MACクレテイユ
劇場には舞台を鑑賞しに行くだけ、というのはちょっと昔の話。近年くつろぎの劇場が増えてきた。カフェで軽食が取れるとか、ビデオが見られるとか、展覧会をやっているとか。久々に会う友達とお茶をするカフェを見つけなきゃという心配もなく、開演に遅刻することなく安心してくつろげるのが嬉しい。
クレテイユの芸術館 Maison des Arts CRÉTEILは以前からこの点が充実していて、特に展覧会が無料で見られるのが嬉しい。
今回はニコラ・ロゲロ・ラッセールのコレクションから「イン/アウト」。
所狭しと並んでる
これが私のお気に入り
壁画アート。こんなのが実際にあるのね~
これはポンピドーセンター前の広場だ
運良く今日はオープニングパーティ付き。飲み物もらっちゃおうっと。
誰でも無料で入 れて飲み物までもらえるなんてラッキー。太っ腹な劇場だこと!
10月のパリ、あれこれ
この前寒かったのに、軽く20度はある。ちなみに今日は10月18日。夏に逆戻りしているみたい。一体何を着たらいいんだか・・・
あ、スタジオジブリだ。来年3月1日までレイアウト展をやっているんだって。フランスでも人気は高い。
ユーロビジョン・ソングコンテストで優勝したヒゲの美女コンチータ・ヴルスト。クレージーホースにゲスト出演。
エッフェル塔を黒雲が襲う
観光都市パリ。食事をしながら観光できるバスが走るらしい。天井もガラス!アイディアはいいけれど、車酔いしそう。2時間半くらいの行程で、昼食と夕食の料金は60~125ユーロ。
http://www.bustronome.com
やたらうるさく、やたら明るいものが見えて近づいたら、エンコした車を移動していた。こちらにはJAFみたいなのはないそうで、こういうのを頼むとめちゃ高いらしい。
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。