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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

新しいことが始まる9月

こちらの新学期は9月。今年は4日が始業式。水曜日始まりだったのが、いつの間にか月曜始まりになっている。まあいいか。保育園から幼稚園へ。ママに手を引かれての初登園。フランスでは小学校までは登校下校は大人が同伴しなくてはならないので、登校は親が、下校はベビーシッターというパターンが多い。これは子供が犯罪に巻き込まれないため。入り口で校長先生が厳しくチェック。

日本はまだ残暑で30度近い気温だというのに、こちらではあっという間に秋の気配になって、長袖のジャケットを羽織るくらいの気候になって、中旬には15度と、冬にぐんぐん近づいている。山では雪が降ったところも。
異常気象のせいか、6月7月が暑くて、8月が寒くて、9月はもっと寒くなって、このまま冬に突入かと思っていると、11月に暑くなったりする。ここ数年こんな感じ。そのうちクリスマスに短パンのサンタが現れるんじゃないかと思う。

9月のダンスざんす

9月から新しいシーズンが始まって、劇場も賑やかになる。そんな中、パリ・オペラ座のエトワール、レティティア・プジョルが9月23日に引退しました。

演技派ダンサーで好きだったのに、もう見られなくなってしまうのが悲しい。エトワールに昇格した時、「シンデレラ」の意地悪姉さんが見られなくなるのは絶対に惜しいと友達が残念そうに叫んでいたのを思い出した。テクニックがもてはやされる中で、とても人間味のある踊りをするダンサーだった。どこかで踊り続けていてもらいたいと思うばかり。

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。