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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

パリ沈没の危機!

セーヌ川が今年こそ氾濫するかも!という噂を確かめに行って見たら、

道路から船に行く道が完全に水浸して見えない!

河岸散歩なんてとんでもなくて、

遊覧船乗り場は、屋根しか見えない

セーヌ川にはたくさんの水上レストランがあるけれど、店の看板も水没して、商売上がったり。

建物もコンテナも水浸し

流木が乗り上げちゃってるし、

橋桁も大部分が見えなくなっている。パリ近郊のいくつかの街は、床上浸水で大変な騒ぎになっているから、パリもそろそろヤバイかも。ルーブル美術館の一部も閉鎖しているというし…

でも、とりあえずメトロは走っているし、まあ、どうにかなるか・・・・・と思いつつも、すごく不安。浸水は下からあっと言う間に来るというから、地下倉庫のものを避難しようかな。

ダンスざんす

マギー・マランの新作「にせんじゅうなな」。辛辣な社会批判の連発で、こんな直球で表現できるのは、マギー・マランくらいだろう。

ちょっと遠目ですみません。伊藤郁女の新作「ロボット、永遠の愛」。出産復帰後の第1作目。母となり、人生の奥行きを増した若手振付家として注目を浴びている。

ジョゼ・モンタルボの新作「カルメンたち」。(ヒップホップ+バレエ+コンテンポラリー)x 映像=超盛り上がり

ユヴァル・ピックのカンパニーで活躍する小林円香。3作品総出演で、今日のスター的存在でした。

右端の男性アドリアン君は、20年前のユヴァルを彷彿させる踊りで、見とれてしまった。

左端の人がユヴァル・ピック、現CCNリリュー・ラ・パブ国立振り付けセンターのディレクター。

韓国人とフランス人のカンパニー、ワン・ラミレズの「Dystopian Dream」。ロンドンのサドラーズウェルズ劇場が制作につくほどの実力派で、豪華スタッフによる作品は見応えあり。特に、針生康(はりうしずか)の舞台装置は見事。
現在改装工事中のThéâtre de la Villeに代わって、ピエール・カルダン劇場での公演。2階席だと手すりがじゃま。

おしゃれな劇場は、楽しい

お気に入りのMACクレテイユ劇場内の写真展は、古き良き時代のハーレム。

ハーレムは怖いというイメージがあるけれど、そこに住む人たちは、明るく、おしゃれなのだ。

でも、これも現実

国際大学都市劇場Théâtre de la Cité Internationalの階段に描かれたイラストがカワイイ。これはトイレのドア。階段の途中にもあったけれど、撮り損ねた。

(文中敬称略)

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。