フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
今年もやっぱりアビニヨン
アビニヨンに行かないと、夏が始まらない、終わらないという感覚になっていて、このポスターの群れを見ると懐かしさと、今年も来たな~という達成感で満足する私。
うじゃうじゃ湧いた人を見て、やっぱりアビニヨンだ!とさらなる満足感を覚える。
そしてあちこちで見かけるオフの参加団体宣伝マン。街自体が演劇してるって感じ。
これぞアビニヨンじゃ~
これが最初に出くわしたお兄さん。ちょっとイケメンだし~
カメラを向けるとポーズを取ってくれる
特に演劇の人が面白い。古き良き時代の衣装から現代まで、想像もつかないような衣装の人もいる。
中国の劇団かと思ったら、フランスチームだった。
新聞紙とガムテープでぐるぐる巻きのものを引きずっている人、
ウエディングドレスを引きずっている人もいた。横の人はピーターパンかしら
カフェで休んでいたら、目の前で線でパフォーマンスが始まった
歩いていると、いろんな人に出会って楽しい
路上宣伝を見るだけでも面白い
アクロバット入りのダンスは、客が集めやすい。ただし、この中から何人が公演を観に行くかが問題。
この公演は、連日開場前に長蛇の列だと聞いた。劇場のキャパがどのくらいあるのか知らないけれど、路上宣伝の効果抜群ということでしょう。
少し本格的なフラメンコとみた。
オフのレベルはピンキリですから、口コミと路上宣伝を見てあたりをつける。そして開演前に行列ができていたら、OKということ。
これはちょっと薄気味悪い。なんの宣伝だったのだろう…
宣伝マンかと思ったら、フツーの人だった。こんな派手な色が似合ってしまう初老のご婦人。さすがフランス。
今年は衣装を着た宣伝マンより、フツーの格好をした人がチラシを配っている姿が多かった感じ。この酷暑の中、衣装着て化粧して、宣伝して公演するのはかなり過酷
フェスティバル便乗組の人たち
路上パフォーマンスに路上販売。でも、警察の手入れがあるらしい。
扇子は人気のようだ。
ちょっと控えめに。
アジアチーム。でも、公演はしないみたい。
人間彫刻の路上パフォーマンスかと思ったら、清掃局の人だった。制服が派手だし、動かないし。仕事の合間に、休憩兼ねてパフォーマンスを見ているの図ですかね。
今年も暑い。暑さをしのぐためには、クーラー付きの劇場に入るのが一番。でも、金はかかる。そこで、最もてっとり早いのが、これ。
暑い→水浴びの単純な構図。これはフランス人の大人も同じ。水が汚いとか、他人の目が気になるということは、頭の隅にもない。このシンプルさが私は好きだ。しかし、私にその勇気はない
アビニヨンに来たら、誰もが訪れる法王庁前の広場。路上パフォーマンスをするなら日陰。そうしないと人が集まらないから。
日向はご覧の通り、ほとんど人がいない。暑くて無理。
日が落ちて少し涼しくなる夜9時半、法王庁の中庭での公演を観るために集まった人で広場は賑やか。それを狙った路上パフォーマンスも真っ盛り。マイクなしの日本のパフォーマーは、苦戦を強いられている。頑張れ~
オフ村は、やっぱり行くべきでしょ。たくさんの情報があるし、クーラーはないけれど、トイレはある。
オフ村に続く道。
オフ村の入り口。学校を借りているので、夏休みに入った翌日にオープン。ここではインフォメーションや割引カードの発行、アーティストとのトークもあるし、カフェもお手洗いもあるので、ぜひ行ってみよう。
オフ村内部、チラシがずらり
オフ村の中は、いつも大勢の人がいて、賑やかだ。
ここで情報をゲットして、さあ劇場へ!
おっと、フェスティバルはオフだけではありません。インもあります。インの窓口は、アビニヨン中央駅から法王庁へ向かうリパブリック通りから少し中に入ったところにあります。チケット売買コーナーが中庭にあるので、行ってみよう。売りの多い公演=面白くない、買いが多い公演=面白いということにもなるので、見る基準にもなる。ネットや受付で満席と言われても、早めに会場前に行けば切符を売っている人もいるし、当日券も何枚か出るので、入れる可能性大というのが、一般情報。
ではまずインの公演
インの会場は、赤い旗が目印。そして開場時にはファンファーレが鳴り響きます
ドイツのサシャ・ワルツの「KREATUR/クレアチュール」。現代社会を批判した作品で、最初の生命の誕生を描いたシーンは素敵だったけれど、その後はイガイガした世界が続いて、あまり気持ちがよくなかった。現代社会って、そんなに心地悪いことばかりではないと思うけれど。
インの会場の一つ、セレスタン僧院の入り口。こういう歴史的建造物に入れるだけで、ワクワクしてしまう。
数年前から多くの公演が座席指定になったので、席取り合戦をしなくて済むようになった。滑り込みセーフもOKだけれど、開演ギリギリになると、空いている席に自由に移動して良いこともあるので、指定された席に座れないことも。でもギリギリに行ったおかげで、良い席をゲットできることもある。気に入った席に勝手に座っている人もいるし、席交換の交渉をしてくる人もいるので、相手のペースに巻き込まれず、自分の主張をすることが肝心。
これがその中の会場
ライムント・ホーゲの「ジョージ・マンデラ通り36番地」
マリア・カラスが亡くなった場所の住所がタイトル。天国にいるマリア・カラスを見つめるようなライムント・ホーゲさんの目が印象的でした。ダンスなら踊るものだと思い込んでいた隣の夫婦は、ホーゲさんが歩いたり、ポーズするだけなので、目を丸くして1時間半失笑しっぱなし。表現することの価値が見出せなかったようで残念。私はすごく好きだったのだけれどなあ。エマニュエル・エゲルモンさんも素敵で、軽く指を動かすだけでマリア・カラスを連想させてしまう。すごい表現力だと感動。
フランソワ・セニョー「 Romances Inciertos, un autre Orlando/ロマンス・アンシエルトス、もう一つのオルランド 」
赤い花をつけているのがセニョーさん。三人の女性を歌いながら演じて、惚れ惚れするほど美しいのに、男なのか女なのかわからない中性的な雰囲気が、ミステリアス。その左隣が、演出のニノ・レネさん。
ここに写っている人全員男です。
インのメイン会場の法王庁の中庭
ここで聞くファンファーレは威厳があって、アビニヨン・フェスティバルに来たな~と実感する。
振り向けば、客席はこんな感じ。
法王庁での上演という栄誉を手にしたのは、ダンス部門ではエマニュエル・ガットの「ストーリー・ウオーター」。生演奏付きの大所帯作品に期待したけれど、この特別な空間を生かしているとは思えなかったし、あまり好きな作品ではなかった。ただ、毎回構成をガラリと変えることで有名な振付家なので、他の日はどんな作品だったのかわからない。ネットでヒットした動画と、実際に見たものは全く違っていたから、どう評価して良いのかわからない…
中央の髭を生やしている人がエマニュエル・ガットさん。
前から3列目というラッキーな席を引き当てて、良く見えたのは良いけれど、黒い斑点が気になった。終演後に舞台に近寄ってみたら、それはセミだった。白いリノリウムの温度が気に入ったのか、何匹ものセミが床でじっとしていて、時々ダンサーに蹴飛ばされながら、それでも飛び立とうとしないから、踏みつけられるのではないかとずっと気になっていた。その横で、蚊もじっとしている。前世は舞台人だったのだろうか
プロのダンサーではない女性ばかりを使ったフィア・メナールの新作「Saison Sèche/セソン・セッシュ」。
メナールさんは性転換して女性になった人。年々女っぽくなっている。それでも元男だとわかるのか、街で見知らぬ人から暴言を吐かれることがあるそうだ。初めてペドフィリアの被害にあったのが13歳の時というから、性の問題では長いこと苦しんだらしい。そんなメナールさんの作品は、女の弱さと強さをアピールしたものだった。
サーカス出身だけれど、ダンスや演劇にも通じる作品を作っていて、アビニヨンでは「ジャンル分けできない」ジャンルになっていた。今後は、ジャンルを超えたマルチな作品が増えていく予感。
ピンクの服を着た人がフィア・メナールさん。ミニスカートがお気に入りのようです
ジャンルが異なるアーティストのコラボレーション、スジェ・ア・ヴィフ。人気があるのですぐに満席になるけれど、ネットでピュンと空席が出たり、当日券も出るので、気になるアーティストがいたら、諦めずに開演ギリギリまで粘ること。
今年は後半のCとDプログラムを見た。
一番面白かったのが、ティエリー・バラス+ ピエール・ミシュド「 Le bruit de l’herbe qui pousse /草が育つ音」。フランス語が母国語ではない私には、訛りのあるフランス語はわかりにくい。と言いながら、私は日本語アクセントのフランス語でしゃべっているのだが、自分のことはさっさと棚に上げてしまうのだ。
出演の二人ともクリアーでゆったりと話してくれたので、わかりやすかった。音楽家のティエリー・バラスさんの子供の頃の思い出話が面白かった。父親手作りのオープンリールレコーダーで、音を録音して、速度を変えて再生すると全く別の音に聞こえて、空間が広がることに気がついた。その面白さに惹かれて音楽家になったらしい。ドラを叩いたり、ハウリングを出したりする動きがダイナミックで、ダンスみたいだった。
その横で解説しながら、自身の哲学を語るピエール・ミシュドさんの雰囲気と喋りが、心地よい。未来は前にあると言うけれど、自分の前で起こることを見て記憶するわけだから、過去は目の前にあって、まだこぬ未来は見えていないから、自分の後ろにあるのだと言う。つまり未来は後ろからやってくるのだ。気がつかなかった。
構成、セリフ、テーマが明快な、テアトルミュージック。重くない哲学がいい。
言葉遊びというか、文字遊びが面白かったのが、ピエール・フーニとセシル・プルーストの「 Fénanoq /フェナノック」。フェナノックって何だろうと思っていたら、「homme/男」と「femme/女」の文字を上下に切ってはり合わせるとこの言葉になるとは、想像もしていなかった。目からウロコの文字遊び。この二人も発音が綺麗で聞きやすかったなあ。ちなみにセシル・プルーストさんは振付家・パフォーマーです。
京都のヴィラ・九条山にレジデンスしたばかりの振付家ミレーユ・ブノワとドイツ人のマリオネットのジュリカ・メイヤーの「ジョージ」
言葉が多かったけれど、命が吹き込まれたように動く人形に見入った。
ジェナ・ジャロネンとベアトリックス・シムコの「 Long time no see! 」
衣装もチラシもしっかりしていたので期待したけれど、何を言いたいのかよくわからなかった。若い女の子のエネルギーは感じたけれど、なんでサウナで素っ裸になるのか、いや、サウナは素裸で入るものなのだけれど、サウナで絡む必要はあったのかなあ。
では、オフ!
フェスティバル中は、数え切れないほどの会場があるけれど、ダンスを上演する劇場は、ごく一部。ダンス専門劇場は、CNDCイヴェルナル、ゴロヴィン劇場くらいかな。パランテーズはパリ郊外のルイ・アラゴン劇場でレジデンスしているアーティストを送り込んでいて、朝がダンス、夕方が演劇という感じ。オフ村の斜め前にあるマニュフェクチュールも、ダンスのプログラミングが良いので、要チェック。フレンチコンテンポラリーダンスはほとんどなくなってしまったけれど、台湾勢が良い作品を出しているコンディッション・デ・ソワも見逃したくない。
CNDCイヴェルナル
フツーの家に見えるけれど、これがイヴェルナル劇場の外観。今年もどの公演も長蛇の列ができていた。この列の長さが見るべきかどうかを判断する重要な手がかりとなる。
朝10時にこんな激しい動きをやり遂げること自体が驚きだったのが、
アビニヨンCNDCでの「 Phasmes 」、ファニー・ソリアノの作品だ。動物のようでいて人間。がっしりした男とその半分くらいの背丈しかない小柄な女が織りなす不思議な物語。作者のファニー・ソリアノさんはサーカスの人で、自身のソロもネットで見られる。アクロバットな中に情緒のある作品が気に入った。
やっぱりこの男、普通じゃない。ヤン・マルタン、あるいはジャン・マルタン。
独特な作風が以前から気になっていたが、これを見て、マルタンという人物像がかなり掴めてきた。すごーく冷静に、物事の真髄を分析する人なのだと思う。ソロというから何をするのかと思ったら、ラフな格好でコンピューターを操作していた。時々自分の顔をホリゾントに映し出して満足げだったり、気に入らなかったり。ずらりと羅列した13項目を解説しながらコンテンポラリーダンスを分析するという。それがお見事!皮肉とブラックユーモアを挟みながら、テンポよく簡潔にこなしていく。サクッとしたオチがおしゃれ。頭の切れる人なのだ。
今年もワインの試飲会があった。イヴェルナルで公演を見た人は、全員ご招待。しかも今年は演奏付き。ただし、この試飲会、いつ行われるかはわからない。夕方の公演が狙い目だけれど、10日間の会期中のいつになるかは、予告無しなので、今年もラッキーということだった。
パランテーズ
コンテンポラリーダンス関係者は絶対に見逃せないパランテーズでの公演。パリ郊外のルイ・アラゴン劇場が送り込む、新人振付家達が勢揃いするからね。
木材を使って、男5人の力強くもナイーブな作品は、シルヴェール・ラモットの「レ・ソヴァージュ」。上の写真の右端、黒っぽいTシャツを着た人が振付家。体格が大きいこともあるけれど、存在感がすごいのに、話してみると控えめな人でちょっとびっくり。将来を期待されている新人の一人。
他にも、クリスチャン&フランソワ・ベン・アイム、エルマン・ディエフイス、アルバン・リチャードなど、実力派が今年も勢ぞろいしていました。
花柳衛菊さん
アビニヨンオフに参加して、今年で18回目の花柳衛菊さん。毎年同じ会場のガレージ・インターナショナルでの上演で、今年の演目は、お琴の川口悦子さんをゲストに、「古(いにしえ)の三人の女」。
舞台で踊り重ねることが大切なのに、日本では不可能だから、アビニヨンで毎年修行です、と控えめにおっしゃる。作品を売ることより、極めることを目的としているから、疲れる路上宣伝はしない。その分のエネルギーは踊ることにとっておくのだそう。ちゃんとファンがいるから、今年もほぼ連日満席。
台湾は今年も元気だ
台湾が送り込む強力打線は、イヴェルナル劇場での1作品と、コンディッション・デ・ソワでの3作品。
これは、イヴェルナルでのティンティン・チャン振付の「デジャ・ヴュ」。ダンサーのレベルは高く、よく鍛えられたカンパニーでした。
昨年好評だった、ティミーダンスカンパニーがコンディッション・デ・ソワに再登場。どこにそんな体力があるのだろうかと思わせるほどの、エネルギッシュな作品で、今年も大評判
三人のダンサーの前で挨拶する、振付家のバル・マデリンさん(前列右)と、カンパニー創設者のお姉さん、リュゼム・マデリンさん。民族衣装が素敵です。
ヌーボーシルクも面白かった。ファン・イジュの「ディスタンス」。天使みたいに愛らしい女の子が進行役となって話が進む。ちょっととぼけた愛らしさがチャーミングだったし、3人のアクロバットも良かったし。台湾のレベルは侮れないぞ。
ゴロヴィン劇場
ゴロヴィン劇場もダンス専門。張り出された演目と批評を読んで、どれを見ようかな。
バレエ・プレルジョカージュのカンパニーのダンサー、エミリー・ラランド振り付けの「狼とピーター」。子供向けとは言え、大人の私もめっちゃ楽しんだのは、ダンサーのレベルも構成力も群を抜いていたから。さすがカンパニーで鍛えられているだけのことはある。
噂通りの盛り上がりは、ミカエル・シックスの「グロコス」。天井すれすれまで飛び上がり、客席に飛び込みそうな勢いのアクロバット盛りだくさんのヒップホップで、プログラムの最終ラウンドを盛り上げた。聞けば路上パフォーマンスが得意なのだと。そりゃそうだ、どこまで高く飛んでもぶつからないからね。
ルシオール
ルシオール劇場も見逃せない。ダンス作品は少ないけれど、ポピュラーで良質の作品を上演している。劇場前にはポスターがずらり。大小の二つの劇場が中にあるので、会場を間違えないように。
注目度が増しているカンパニー・ダルマ(名前の由来は日本のダルマ?)率いるミレーヌ・デュアモーの「ヒップホップ・オア・ノット」、ヒップホップのダンステアトルで、ダンスの説明を交えての楽しい作品。オフはお祭り的な雰囲気もあるので、楽しい作品が受けるように思う。オフのほとんどの劇場は貸し小屋だから、経費を賄うには、少しでも多くの集客をしないといけないし、同時にプロデューサーの目に止まるような才能も見せなくてはならないわけで、過酷な3週間なのです。
こんなスローでコンテンポラリー的なヒップホップがあったのか!と衝撃を受けたのは、フランソワ・ヴェイリュン振り付けの「幸せなシーシュポス」。ストリートもあるけれど、ショー的ではなく、盛り上がりがあるわけでもなく、淡々と進行していくヒップホップ。正直言って、なぜこのタイトルなのかわからなかったが、心地よくスルスルと流れる作品だった。今フランスでは、そんなヒップホップが注目されている。このあと9月のリヨンのダンスビエンナーレに招待されていると聞いて、納得。
これも劇場
どう見ても普通のお家なんですけど、公演会場なんです。
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。