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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

フォアグラで年を終え、海の幸で年を開ける。滅多にない贅沢に、今年は良い年明けだと喜んでおります。しかもこの海の幸は、ツレがくじ引きで当てたもの。50ユーロ相当とは、我が家ではあり得ない豪勢な一品だ。時期的なこともあるのか、甲殻類が多いから、食べきるのに丸2日かかったので、食事を作らずに済んだのも嬉しい。
ちょっと値は張るが、パーティを海の幸盛り合わせにするのも悪くない。魚屋に頼むと発泡スチロールの器に綺麗に盛り付けてくれる。甲殻類はお腹が張るし、食べるのに時間がかかるから、シャンペン飲みながらカニの足でも突いているとあっという間に時間が経つ。ゴミは出るけど食後の皿洗いは簡単。

ところでこの海の幸盛り合わせ、フランス語では「フリュイ・ド・メール/FRUITS DE MER」という。 FRUITSとは、「果物」のことなので、海の果物ってなんだろうと思ったら、シーフードのことだった。
主に 貝やえびなどの甲殻類の盛り合わせで、魚の切り身が盛られていることはまずない。えびもカニもすでに茹でてあるし、牡蠣も基本的に貝が開けてあるので、すぐ食べられる。注文するときに予算と盛り付けの希望を言えば、豪華な一皿になる。オマール海老は生きたものを売っていることがあるので、これは別売りで買って家で「南無阿弥陀仏」と言いながらお湯に放り込んで、好みの茹で加減に仕上げるのが良いかも。

食べ続けの一週間がやっと終わる

クリスマス、大晦日、我が家の場合はこの後に海の幸盛り合わせと、日頃の食事からは想像もできないほど、コレステロール値の高い食事が続き、そろそろ肝臓が疲れる頃のとどめが、ガレット・デ・ロワ。1月6日にこのパイを食べるのが伝統。消えゆく伝統を守ろう!などといい加減な口実を言いながら、いそいそとパイを買いに行くツレとそれを待つ私。パイの中に隠されたフェーヴと呼ばれるフィギュアを見つけるのが楽しみ。

ノエルのイリュミネーションはまだ輝き、

バーゲンが始まった。初日からいきなり60%引きの広告。しかも、3点お買い上げでさらに10%の割引とも。不況のおかげで割引率は良いけれど、こっちの財布もカラカラで…

今月の新発見

夜のパリ・シャルル・ド・ゴール空港は三色旗に輝いていた

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。