フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!
5月なのだ
今年もやっぱり氷の聖人
昔からの言い伝えはバカにできないもので、今年もバッチリこの日に寒波がやってきた。5月13日、気温は6度。ガーデニングや畑仕事についている人たちは、この日が過ぎてから苗を植えるという。急激な寒波でダメージを受けるからね。
5月25日が寒くなると、今年のぶどうは味が落ちるとも言われている。
これは、惑星が太陽の光を妨げるためだそうだ。科学が発達していなかった昔の人たちは、ちゃんと統計をとって観察していたのね。
月の満ち欠けがガーデニングに影響すると言われていて、そのガイドブックが人気本。一度トライしてみたけれど、この数日の間に人参の種を捲けとか、何時以降はガーデニングをするなとか言われても、こっちの都合もあるわけで、面倒臭くなってやめてしまった。左うちわの年金生活になるか、その職業に就かない限り、ややこしくてやってられなくて諦めた。
パリのお散歩
山田マミ プロフィール
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、あっという間におばさんになった。パリジエンヌを長年やっていたが、環境を変えるのも一つの経験と、地方都市に移住。山が見え、庭のある生活は新鮮だけれど、やっぱりパリが恋しくなる。イベントはたくさんあるし、人はうじゃうじゃいるし、デモに暴動、スリに騒音とエキサイティング。我が身を守るには、ボケている暇はない街なのだ。時々出没するパリで再発見をして、やっぱりパリが好き~!