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ダンサーズクエスチョン4th

今回のゲスト
三橋由衣さん

三橋由衣

太田垣悠

紹介者
太田垣悠さん

小池ミモザ

紹介者

私が今回紹介するダンサーは「三橋由衣」さんです。
由衣とはまだお互い15、6の頃にカンヌの学校で会いました。その頃から型にはまらない我が道を行く人で、若いながらに羨ましかった覚えがあります。
あれから様々な経験やダンスのスタイルを経験してきたと思いますが、最近では色々吟味してきた人ならではのシンプルさをダンスの上でも生き方の上でも感じます。

 

ゲスト

はじめまして、三橋由衣です。
フランスでフリーランス・ダンサー、振付家として活動しています。多くの人との出会い、いろいろなスタイルのダンス、プロジェクトに関われるということもあり、フリーランスへの道を選びました。
現在、別々のカンパニーで5つのクリエーションに参加させていただいております。スケジュールが重なったりすることもあるので、往復をやむ終えないことも。常に移動の毎日です。
2年前に自ら結成したP2BYM(ペドゥビム)は、ストリートアートのダンスカンパニーです。簡単に言えば、野外、公共の場で踊っています。
ごくありふれた日常の場面に、一瞬でも何かを共有、感じてくれればと思っています。

 

ビデオくん

三橋由衣さんのストリートパフォーマンスを紹介します。
彼女が立ち上げたP2BYM(ペドゥビム)から「SHUTEN (終点 - バス停のためのデュエット)」です。

太田垣悠さん。あなたが思う、三橋由衣さんのスゴイところは何ですか?

 

紹介者

とても地に足着いていて、自分の心に素直で、何に対してもリミット(境)がない生き方をしているところが彼女一番の強さだと思うし尊敬します。
彼女のカンパニーのストリートパフォーマンスをまだ実際にこの身を持って経験していないのですが、きっと色々な意味で「境目」も「リミット」もない、いつも使わない視点から物を見させてくれるパフォーマンスなんだろうな、と勝手に想像しています。

 

ゲスト

ありがとう!
ノー・リミットで素直に生きていきたいです。 是非、パフォーマンスも見に来て下さい。

こんな素敵な言葉のお返事にとして、悠ちゃんにこの四文字熟語を。
「有言実行」
リヨンのコンセルバトワール、国立リヨンオペラ座バレエ、ジュネーブ大劇場バレエ団。 ここに行くと決め、必ずその場所で踊っています。 なかなか出来ないことなので、尊敬しています。

それから、二文字熟語を。
「天才」
悠ちゃんに関するある一日を読み替えると、こうなります。 しかし、この言葉をここまで生かしきれるとは。 持って生まれた物ですね。

 
 

○太田垣悠さんから三橋由衣さんへのプライベートクエスチョン

紹介者

フランス生活が長くなってきましたが、ゆいにとってフランスとはどのような国ですか?そして日本は?

 

ゲスト

そうですね、あっという間に12年目になるところです。
南仏在住のため、おしゃべりで陽気な人々に囲まれながら楽しい毎日を過ごしております。 私にとってフランスは第二の故郷となっているのでしょう。
"愛" の詰まった国ですね。たくさんの方々にいろいろな "愛" を受け、助けられてきました。 人と人との繋がり、ダンスを通じてそれが広がっていくのを感じております。
日本はもちろん私の故郷です。
なぜか無性に突然帰りたくなったりすることもあります。 残念ながら、長期間の帰国をすることは滅多にできませんが。 やはり、安心できるんですね。

 
 

ビデオくんからゲストへの5つの質問

思い出の一曲とそれにまつわるエピソードを教えてください。

"A la lumière"(ア・ラ・リュミエール)
全くメジャーじゃないのですが、初めてモデルとなった曲です。自分が出てくるとは思っていなかったので、嬉しかったです。

あなたが今までで最も影響を受けたダンサーは誰ですか?
また、その人からどんなことを教わりましたか?

アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル (と、いうよりはローザスですが。)
小学生のときに初めて見ました。こんなダンスがしたいと思ったんです。当時は、誰だったのか覚えていなかったのですが、コンテンポラリーダンスに興味を持った瞬間でした。

今までのダンス人生の中で一番辛かった・挫折した出来事はありますか?
あるなら、そこからどうやって復活したかも教えてください。

滞在許可書の更新、申請。
どうしても必要なのですが、出るはずと言われながら、手元に届くまで2年かかったことも。踊り続けられるのか、突然帰国ということになるのか、と悩まされました。結局は出るので、あまり気にせず踊り続けることですね。

初恋の思い出を語ってください。

"◯◯くんが好き"とは、誰にも話せず、誰も好きではないと言い張っていました。素直な気持ちを伝えることが、出来なかったんです・・・。

最近一番感動した出来事を教えてください。

P2BYMでの公演終了後に、1人のお年寄りの方が、"人と話す機会も少なくなっていたが、あなたのおかげで今日は多くの人と話した。ありがとう" と、語ってくれました。

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プロフィール

三橋由衣
1983年 札幌生まれ。幼少よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。千田モト・雅子、板谷友恵に師事。
1998年 水上登美子バレエ研究所にて水上登美子に師事。
1999年 カンヌ・ロゼラハイタワー・バレエ学校(フランス・カンヌ)に留学。
2002年 同校にてディプロム・ドゥ・ロレアを受け、卒業。カンヌ・ジュヌ・バレエ(フランス・カンヌ)に入団。バグエ、キリアン、ザネラ、ブルマション、スコッジなど様々なレパートリーを踊る。
2004年 バレエ・プレルジョカージュ(フランス・エクスアンプロヴァンス)入団。GUIDプロジェクトでプレルジョカージュ作品の抜粋を踊る。
2006年 舞踏、ダンス・シアターのカンパニー・オンファンルジュール(フランス・ポー)入団。
2007年 ナンシー・オペラ座(フランス・ナンシー)にてヤニス・ココス演出のジュル・セザールに出演。カンパニー・ラ・ロコモティヴ(フランス・エクスアンプロヴァンス)結成。カンパニー・エクスニヒロ(フランス・マルセイユ)入団。«生の軌跡、街の軌跡 - trajet de vie, trajet de ville»、«ここから遠いところ - loin de là»、«calle obrapia #4»を踊る。
2008年 カンパニー・マダムオリヴィエ(フランス・マルセイユ)の、地域活性化プロジェクトに参加。カンパニー・ウゼエクチュム(フランス・ウゼスト)、«ヘブス - Hebs»に参加。コレクティフ・ル・ノマッドヴィラージュ(フランス・マルセイユ)では、公立中高校のダンス授業の講師としての活動、クリエーションに参加。同年夏から、札幌芸術の森バレエセミナーのフランス語、英語の通訳として参加。
2008年冬 パトリス・ドゥ・ベネデッティと共に、カンパニー・ペドゥビム (フランス・マルセイユ)を設立。
【P2BYM(ペドゥビム)公式HPはこちらから】