僕が紹介するダンサーは根本しゅん平さんです。
もう10年以上前の話なのですが、お互いロンドンにいた時代ですね。しゅん平がENBのスクールを卒業してロイヤルバレエに入団したのをきっかけに、僕はまだロイヤルの学生でしたが会う機会が増えて、同じ年だということも手伝い、徐々に仲良くなっていきました。
はじめまして根本しゅん平です。
ロイヤルバレエ(ロンドン)、ドイツ・ライン・バレエ(デュッセルドルフ)を経て、現在はスウェーデン、ストックホルムにあるクルベリ・バレエで踊っています。また、カンパニーで働くかたわら、ロイヤルバレエ学校(ストックホルム)、コンセルバトワール(リスボン)、ダンスユニバーシティ(ストックホルム)などで教え、今年の夏にはトロマキ・ダンスカンパニーへの振付を予定しています。
根本しゅん平さんのダンスを紹介します。
しゅん平さんの作品「Little Girl Blue」です。
江上さん。あなたが思う、根本しゅん平さんのスゴイところは何ですか?
表現者として、個としての自分の可能性を常に突き詰めるストイックさ。(しかも楽しみながら。)プロダンサーとしては必須な能力の一つなのかもしれませんが、しゅん平の場合はクリエイティブ面で特に。ですね。常にある側面から物事を見ている。あらゆる事象に対して自分の立ち位置をはっきり把握している・・・ように僕には見え、羨ましく思うことが以前から多々ありました。
ありがとう。
僕が思う、悠君のスゴイところは何事にも興味を持ち、誰でも分け隔てなく接し、常に前に進もうとする姿勢だと思います。
○江上 悠さんから根本しゅん平さんへのプライベートクエスチョン
日本で一番踊ってみたい特定の場所があれば教えて下さい。そしてその理由は・・・?
日本に数ある島々。都会と違って古い建物や神社などがあり、場所の持つなにか神秘的な空間に惹かれる。
思い出の一曲とそれにまつわるエピソードを教えてください。
山崎まさよしさんの「僕はここにいる」ドラマの主題歌で初めて自分で買ったCD。
あなたが今までで最も影響を受けたダンサーは誰ですか?
また、その人からどんなことを教わりましたか?
誰か一人ということは言えません。色んな人に色んなことを教わりました。ただ、同世代のダンサーたちは常に自分の刺激になっています。
今までのダンス人生の中で一番辛かった・挫折した出来事はありますか?
あるなら、そこからどうやって復活したかも教えてください。
怪我で長く踊れなかったこと。ただ、その出来事があったから今の自分があると思っています。マイナスだと思えば全てマイナスになるので、今思えば貴重な経験でした。
初恋の思い出を語ってください。
ノーコメントで。
最近一番感動した出来事を教えてください。
感動というより、嬉しかった出来事として、振付コンクールで第2位を受賞したことです。
プロフィール
根本しゅん平
6歳から根本バレエ教室にてバレエを始める。
1999年にローザンヌ国際コンクールにてエスポワール賞を受賞し、イングリッシュ・ナショナル・バレエスクールに留学。
2000年には英国ロイヤルバレエに入団し、2003年にドイツ・ライン・バレエ(デュッセルドルフ)、2007年からクルベリ・バレエ(ストックホルム)に在籍。
振付家としても活動し、Whenever Wherever Festival 2010(東京)、Tok'Art(リスボン)などで作品を発表する。2011年には作品「Ugoku」がChoreographic Competition No Ballet in Ludwigshafenにて第2位を受賞する。
また講師として、ロイヤルバレエ学校(ストックホルム)、コンセルバトワール(リスボン)、ダンスユニバーシティ(ストックホルム)、アーキタンツ(東京)、Jazzy(リスボン)、Diambra(ストックホルム)など各地でワークショップを行う。
東京にて、konoyubiART2008、2009をプロデュース・主催する。
Choreographic Capture Competition 2009 in Munich、映像作品「AR」が第2位受賞。