フェスティバルの事務所、そしてマチルド・モニエ率いるCCNモンペリエの本拠地でもある LES URSULINES(レ・ズュルスリンヌ)の回廊。モンペリエ・ダンスの垂れ幕の後ろでは、毎朝振付家とのプレス・コンフェランスが行われます。中庭には、暑さよけと雨よけに白い天幕が張られています。続いてLES URSULINESの中庭と事務所に通じる入り口、アゴラ。
LES URSULINES(レ・ズュルスリンヌ)というのがこの建物の名前で、この中にマチルド・モニエ率いるCCN(国立振付センター)があります。ここはCCNへの入り口で、今日はそこのスタジオで公演があります。前をトラムウエイが走るので、以前よりもうるさくなりましたが、トラムはやっぱり便利!
ここは昔はお城でしたが、近代には女性の監獄になっていたとか。ちょっと薄気味悪いですが、左右にある階段を上って中に入るのは、なんだか貴族になった気分。でも、若者にとってはちょうどいいサッカー練習用の壁。
LES URSULINESの中庭の野外劇場で行われた公演後に、建物の外に出て来た観客達。屋外劇場なのでとても気持ちがいいけれど、夜は冷え込むので上着は必要。日没後でないと照明が効かないので、22時半開演で、終わるのが24時近く。25時くらいに人がいなくなった頃に何かが出そうな建物ですね。夏の夜の~どろ~んどろ~ん・・・
THEATRE DU HANGER(テアトル・デュ・アンガー)での公演前の様子。普通の家みたいですが、スタジオ型の劇場です。
テアトル・デュ・アンガーの内部。窓から差し込む明かりが素敵。
モンペリエ市外にある劇場CHAI DU TERRAL(シャイ・デュ・テラル)。トラムと送迎バスを利用して移動。市内から30分はかかったかしら。高台にある劇場で、鳥のさえずりと芝生が気持ちいい。でも公演が終わったら、速攻で送迎バスに乗り、次の劇場へ。フェスティバルはなかなか慌ただしいのです。
「FETE DE LA MUSIQUE フェット・ド・ラ・ミュージック」
6月21日は、フェット・ド・ラ・ミュージック、今や国民的音楽祭となった。夏至のこの日は、町のどこで誰が音楽を奏でても良いという日。プラスと呼ばれる広場では、有名な交響楽団が演奏したり、町の合唱団がコンサートをしたりして町中に音楽が溢れます。劇場が無料コンサートもするし、リパブリック広場やバスティーユ広場では仮設舞台を立ててのロックコンサートもあります。最近流行の傾向は、バーやカフェでのコンサート。グループは演奏出来るし、カフェは人集めに持ってこいと、最近はこのパターンが増えているような気がします。写真は夕方まだ早い時間だったので、見物客が少なく、情けない状態でしたが、これが夜ともなればものすごい人だかり。隣同士のカフェでそれぞれがコンサートをしているので、遠くから聴いていたら何がなんだかわからない事も。ミュージシャン同士で「今度は俺たちが演奏する番だ!」「うるさいわね、私たちのほうが先に演奏していたのよ!」と喧嘩している光景もあったりして。とにかくすごい人だかりで写真を撮る状態ではなかったので、ちょっと閑散としたカフェコンサートの写真にしました。
「FETE DU JARDIN フェット・デュ・ジャルダン」
この写真を撮ってから、テアトル・ド・ラ・ヴィルに行こうと、メトロのオテル・ド・ヴィルで降りたら、何とまあ、市庁舎前がお庭になってるではないですか!「フェット・デュ・ジャルダン、庭まつり」だそうな。お祭り好きはフランス人、何でもフェット(お祭りの意味)してしまう。それにしても都会の真ん中、市庁舎前がお花でいっぱいというのは何とも心が休まりますなあ。