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山田マミのやっぱり、パリが好き
フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート! ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も,山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。 動画によるダンス映像の配信も見所です! マークから動画をお楽しみいただけます。 動画をご覧いただくにはQuickTimePlayerが必要となります。
「ポワソン・ダブリル」 今日はエイプリルフール。こちらではポワソン・ダブリルと言って、そーっと人の背中に魚の絵を貼付けます。あいにく今年はそんな人は見かけませんでしたが、、、。フランスは、イギリスやアメリカほどきついジョークは飛び出しません。今年は、普通の日と全く同じで、何事もなく過ぎて行きました。ところが、久々に行ってみたチュイルリー庭園に、巨大なクモを見つけ、びっくり。これはルイーズ・ブルジョワの作品で、ポンピドーセンターでは彼女の特別展が開催され、話題を呼んでいます。(6月2日まで) チュイルリー庭園のは、まだ葉のない裸の木の中にあって同化しているため、近寄るまで気がつかず、突然の出現にびっくり。今にも動き出しそうな迫力です。グロテスクな容姿の割に、タイトルは「お母さん」。
「物価上昇」 世界的に物価が上がり、各地でデモが起きているというのを新聞で見ました。フランスもしかり。サルコジ大統領は購買力を上げようと言っていますが、こうも物価が上がり、上がらないのは給料だけと言われる中で、どうやって生活して行ったら良いのでしょうか?最近フランスを訪れた日本の方も、ユーロ高に加えて物価の高さに驚いていると言っていました。ちょっとおしゃれなカフェで座ってコーヒーを飲んだら4ユーロ。つまり、1ユーロを160円で換算すると640円。こんなちっちゃなコーヒーカップに入った泥水みたいなコーヒーが640円!!! お昼ご飯を食べようと、ラーメン屋に入ったら、一番安いラーメンが7ユーロ(1120円)!日本でだったら300円でもっとずっとおいしいラーメンが食べられるのに!と思った方もいたはず。では、少しでも安くしようかとサンドイッチを買ったら、フランスパンにバターとハムが挟んであるだけで3.5ユーロ(560円)、ランチセットにして飲み物とデザートをつけたら8ユーロ(1280円)! 確かにフランスのレストランはもともと高いですが、ユーロになって以来、物価は異常に値上がりしていて、およそ1.5倍になったとか。でも、お給料は上がっていません、繰り返しますが。ある統計によると、フランス人の10%は1ヶ月の生活費が800ユーロ以下で、30%は1000ユーロ以下。2007年度の月収は、手取り平均1850ユーロ。つまり29万6千円。でも、最低賃金の1280ユーロで働いている人がかなりいることは確か。フランスでは貧富の差が激しいのです。こんな中、1月に値上がりしたばかりのガス代がまた4月に上がったし、家賃も急上昇。パリは特にひどくて、突然100ユーロの値上がりを要求された友人もいました。試しに計算してみると、例えば先ほどの最低賃金から社会保障が引かれると、手元に残るのは1000ユーロを切ります。これ以外に所得税がだいたい所得金額の10%くらいかかることを念頭に置いてください。計算してみると、家賃が750ユーロ、水道光熱費が冬場で100ユーロ、電話が40ユーロ、これだけで890ユーロにもなってしまいます。これでは手元にほとんど残らず、食費も払えないことになってしまいます。購買力を増やすなんてとんでもない話。サルコジ大統領は自分で自分の給料を2倍にしてしまったから問題ないだろうけれど。生活の基礎となるガス代や小麦粉、乳製品などが値上がりすれば、当然物価は上がるわけです。理解できないのは、ガス会社にしろ、石油会社にしろ、SNCF(フランス国鉄)にしろ、値上げをした会社は黒字を出していること。黒字なら値段を下げられるはずなのに、なんで????? 昔はお金がなくてもどうにか暮らせたのに、お金がなかったら生きていけない世の中になってしまった。。。
「音と光の祭典 - EXIT - 」 クレテイユ・メゾン・デ・ザールで催されたフェスティバルEXIT。若手のコンテンポラリーアートが一挙に爆発する。
「パリ市庁舎前のスケートリンク」 ミニスケートリンクで、ペンギンさんにつかまって滑りま~す。
「舞台芸術家たちのデモ」