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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も,山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。
動画によるダンス映像の配信も見所です!


マークから動画をお楽しみいただけます。

動画をご覧いただくにはQuickTimePlayerが必要となります


 
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。
 
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2008年2月~4月
2008年5月~6月


 
 
 
 
 
 
2008年6月26日~6月29日


「フェスティバル・モンペリエ・ダンス」

 

  6月22日から7月5日まで開催されました。勅使川原三郎「ミロク」、ウイリアム・フォーサイス「ヘテロトピア」、アクラム・カーン「バホック」、エマニュエル・ガット「サイレント・バレエ」「SIXTY FOUR」、マチルド・モニエとリボ「ギュスタヴィア」、ライムント・ホーゲ「ボレロ・バリエーション」「午後」、アロンゾ・キング「ロング・リバー・ハイ・スカイ」などが上演されました。

  フォーサイス・カンパニーの島地保武さんに一言うかがいました。
     
  劇場公演の他、アフリカ特集として、アフリカの映画上映やアフリカ人ダンサーの写真展、そしてここに紹介するブルキナファソのログウェ・ドゥ・トマが路上パフォーマンスを行いました。

 
 
2008年6月21日


「フェット・ド・ラ・ミュージック」

 

 

   毎年夏至に行われるフェット・ド・ラ・ミュージック、音楽祭。この日は誰もが町で演奏をしてもおとがめを受けない日。今年はパリを離れてオーヴェルニュ地方のクレルモン・フェランに行ってきました。町が小さい分、中心地では50メートルおきに演奏が行われている感じ。ロック、クラシック、フォークロア、ジャズ、アラブにカリブと、世界の音楽が聴けました。勿論レベルはまちまちですが。でも、そういえば日本と中国の音楽はなかったなあ。

 
 
2008年6月17日


2007年に見た作品の中で、特に気に入った若手カンパニーを二つ紹介します。


まずは、カンパニー・レヴォリューション。パリ郊外にあるシューレーヌ劇場で、毎年冬に行われているCITES DANSEというヒップホップとコンテンポラリーのダンスフェスティバル2007で見たのが強く印象に残っています。この時の作品は「SOLI 2」。髪はソバージュ、ボディコンにハイヒールのお姉ちゃんが、かっこ良く歩いていたかと思ったら、いきなりアクロバット。ひと暴れした後は、何事もなかったかのようにまた、歩き出す。ひえ~かっこいい!
SOLIには1、2、3があるので、ここでは全部を紹介してしまおう。

  カンパニー・レヴォリューション
振付:ANTHONY EGEA(アンソニー・エゲア)
Compagnie Revolution ホームページ

   
   
   


  もう一つがPMカンパニー。パリ18区にエトワールデュノールという間口より奥行きが深い劇場があります。この空間を上手く使ったのが、ON/OFF。光と影が効果的に使われていました。が、何より気に入ったのは、ダンスももちろんでしたが、仲の良い3人組を見るというのは非常に気持ちがよい。このカンパニーの雰囲気が気に入りました。

  PMカンパニー
振付:PHILIPPE MENARD(フィリップ・メナード)
Compagnie PM ホームページ

   
   
   
 
 
2008年6月12日


「テアトル・ド・ラ・ヴィルのディレクターの引退公演」

 

 

   6月12日、年間プログラムには載っていない特別公演がありました。テアトル・ド・ラ・ヴィルに40年勤めたディレクターのヴィオレット氏が今シーズンをもって引退します。彼の功績をたたえて、沢山のアーティストが彼のために踊りました。ダンスでは、ローザス、アラン・プラテル、そしてピナ・バウシュ。演劇、クラシック、民族音楽と、舞台芸術を愛し、多くの人に幅広い芸術を紹介した彼ならではのプログラム。まずはブッパダール舞踊団のドミニク・メルシーに導かれて、ドラノエ・パリ市長がヴィオレット氏にねぎらいの言葉をかけるとともに、新しいディレクターのエマニュエル・ドゥマルシー・モタを紹介し、それから3時間に渡るソワレとなりました。

 
 
2008年6月4日


「JUNE EVENTS」

 


 ヴァンセンヌの森の中にある芸術村カートゥシュリーで、6月4日から21日まで行われたダンスフェスティバル。ここにはいくつもの劇場や映画館があります。といってもいまどきの近代建築ではなく、昔ながらの建物で、隣には乗馬の練習場もあります。そして、ここにはカロリン・カールソンのアトリエ・ド・パリもあります。パリなのに、森の中に劇場があるなんてすばらしいでしょ!

  中田豊さん。カロリン・カールソン振付けの「HIDDEN」で踊り、終演後にお話を伺いました。
     
  小坂谷知夏さんもルベーのCCNのメンバーです。


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  トメオ・ヴェルジェの「フレンチ・チキン」

  フレデリック・ル・ジュンテの「音楽の庭」

 ※フェスティバル JUNE EVENTSより写真、映像の掲載許可をいただいています。  


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   ベルギーのシディ・ラルビ・シェルカウイのカンパニーで活躍する上月一臣さんに偶然あいましたので、一言!

 
2008年5月17日


「LA NUIT DES MUSEES - 美術館の夜 -」

   

 この日はほとんどの美術館が無料になります。ただし、夜。7時くらいから午前0時まで、各美術館が独自のイベントを企画しているので面白い。今年はアール・ゼ・メティエ国立技術博物館/工芸博物館に行ってみました。ちょうど、アラン・ジェルマンの「衣装と機械の間で」という展示をやっていました。舞台で使われた衣装を、まるでそのシーンを再現したかのような演出で、不思議な世界でした。


 

 これが今パリで話題の「VELIBヴェリブ」、パリ市の貸し自転車です。でもまさか、技術博物館に展示してあるとは思わなかった。自転車の歴史を語るコーナーで、1800年代のものから現代までが展示してありました。ヴェリブ、私も愛用しております。

 

 

 博物館の中には、機械の歴史が展示されています。パリ=絵画、という概念は捨てて、別の角度からフランスの歴史を見てみるのも面白いと思います。場所はレプブリックの隣の駅、ARTS ET METIERS。メトロ3番線と11番線です。11番線の駅は、博物館の敷地にあるため、駅も博物館のもの。だからこの駅には広告がいっさいなく、博物館仕立てになっています。
 


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   いつもタイミング悪く、見逃していた上野天志さんのソロがやっと見れました。ちょっとだけお見せしますね。タイトルは「dialogue en suspens」。エスパス・キュルチュレル・ベルタン・ポワレにて。

 
2008年5月11日


「サン・ジェルマン・デ・プレのジャズフェスティバル」

 

 5月6日から始まったサン・ジェルマン・デ・プレのジャズ・フェスティバル。アマチュアからプロまでのジャズコンサートが聴けます。

 

 サン・ジェルマン・デ・プレ教会前のコンサート会場の横にあったモニュメント。ジャズ・フェスティバルにちなんだ作品です。


 

 

   5月になったら急に暑くなり、日もさらに長くなり、もう夏の気分!こうなると沸いたように人が出てくるし、イベントたけなわ。天気もよいので、パリのサン・ジェルマン・デ・プレのジャズフェスティバルに行って来ました。今年で8回目になるフェスティバルは、5月6日から23日まで、6区を中心に有料無料のコンサートが行われました。かの有名なサン・ジェルマン・デ・プレ教会の前の広場での無料コンサートの今日のプログラムは「女性のジャズ」で、5組の女性ボーカルを中心としたグループが演奏をしました。このようなプロの演奏だけではなく、新人発掘のコンクールが、レアールのサンセットというジャズクラブで行われ、若手を育てることも忘れないところはさすが。これも無料。パリ市はなかなか面白いことをしてくれます。


 

   サシラー・ラオを中心としたグループ。一人が少なくとも3つの楽器を演奏し、人間ビートをするわ、ジャズ演奏の後はアラブ風の曲を歌うわ、インド舞踊を踊るわのマルチバンド。客の乗せ方も上手いと思ったら数々の賞を獲得している実力派。超盛り上がって、アンコールが鳴り止まない。ただでこんなに楽しめるなんて最高!勿論すぐに彼らのニューアルバム「WATSDIS」を買いました。

 

 
2008年5月8日


「メニールモンタン」

 

 夏時間になって、日が長くなって気候も良くなったら町のあちこちでフェスティバルをやっています。今日は、メニールモンタンの音楽祭に来ました。そして最初に目にしたのが、このゴミの山。というか、ビールの空き缶ばっかり。

 

 コンサートを聞きに来ていると言うより、ピクニック気分。まあ、楽しければよいのですけど。

 

 
 
2008年5月1日


「エトルタ」

 

 5月1日と8日はフランスでは祝日です。今年はカレンダーのおかげで4日有給休暇を取れば12日間も休めるゴールデンウイーク。珍しく北部が天気が良いと聞いて、エトルタに行ってきました。

 

 エトルタはパリから電車で約2時間+バス。でも、私は自転車を電車に積み込み、バスの代わりに自転車で24キロを走りました!海の向こうはイギリスです。

 

 5キロのリュックを背負って、24キロの道のりを自転車こいで、タコのように真っ赤な顔でたどり着いたエトルタ。町に入るなり観光客でごった返していました。休む暇もなく、まずは宿探し。どこも満室で途方に暮れるも、ダメ元で聞いてみたこの中世の面影を残すホテル「ラ・レジデンス」に、1泊なら1室あるとのこと。しかも48ユーロ。安い!屋根裏部屋だけど、こんな趣のあるところに泊まれて、旅の疲れも飛びました。


 

 潮が引くと、トンネルを通ってこちら側に来れるのです。この断崖絶壁と奇岩にただ口を開けて見とれるばかり。

 

 干潮時。岩の黒いところが満潮時なので、1.5メートルの差があるということだ。すごいなあ。

 

 おお!海藻が。フランス人は見向きもしないけれど、私は思わず近寄り、「これ、食べられるのかなあ?」

 

 これは青のりかなあ。う~、みそ汁に入れたい!

 

 海の青と海藻の緑。きれいです。

 

 あら、イソギンチャク。潮が引いて、ちょっと元気ない?


 

 この地方はリンゴの産地でもあるのだ。シードルにカルバドス。エトルタに行く途中で見かけたリンゴの木です。「自転車だから撮れるこの写真。」と自分を励ましつつ、、、。

 

 牛も忘れてはいけない。チーズに牛乳。フランスでは牛は放牧されています。これも日本では見られない風景の一つ。おいしい草をいっぱい食べて、お乳をたくさん出すのだぞ!

 

 遠くに見える黄色い絨毯は菜の花です。ここから油を取るのですが、食欲に走る私としては、菜の花のおひたしの方がうれしいんですけど。

 

 馬もいました。元気一杯。


 

 海の近くに着たらやっぱり海鮮類でしょ。部屋での飲食禁止のホテルだったけど、魚屋さんで盛り合わせを作ってもらい、ワインも栓を抜いてもらって食べました。食べる前に写真を撮るつもりが、アペリティフのシードルの栓を抜いたとたんにすっかり忘れて食欲に走り、気がついたら残骸でした。すみません。エビに牡蠣に蛤。その他に小エビと小さい貝があって、もう満腹。あとは証拠を残さないように片付けることも忘れずに。

 

 夕日が沈む。真っ赤な太陽。そんな歌があったな。

 

 エトルタはモネが絵を描いたことでも有名です。海岸で泳ぐことも出来ますが、この日はまだ5月、水温は多分15度くらいで氷のように冷たい。なのに泳いでいる人がいた。寒中水泳じゃあないんだけど。ちなみに白く見える海岸は、砂浜ではなく大粒の石ころです。

 

 白い岩に蛇を発見!これで2匹目。海岸にいました。

     

 
 
2008年4月25日


「ル・ダンソワール」

 

 ミッテラン新国立図書館の4本の塔の間に突然現れたサーカス小屋風のスペース「ル・ダンソワール」。カリーヌ・サポルタの提案によるもので、毎年11月から5月までフェスティバルが行われるらしい。初年度の今年は、3月から4月25日まで、ダンスだけでなく、コンサート、映画、サーカスなど、幅広い演目で開催されました。中は鏡張りで、ステージは円形。

 



 
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