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カバーストーリー

ダンスの世界で活躍するアーティスト達のフォト&インタビュー「Garden」をお届けします。

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TAKAHIRO Garden vol.17

TAKAHIRO 何を見て何を感じ、何を聞いて何を思ったか――そういう湖みたいなところからダンスは生まれる

シャープでキレよくスタイリッシュ、日本人ならではの繊細さと洗練で織り上げられたダンスで驚異の迫力を放つTAKAHIRO。
待望のニューヨーク・ダンス集団「THE MOVEMENT」とともに帰国したTAKAHIROが語ってくれた”ダンスの誕生”と”ダンスのこれから”はすべてのダンサー、ダンス・ファンへの贈り物だ。

大事なのは僕のための生徒じゃなく、生徒のための僕であること

すでに教えてもいらっしゃいますが、教えるうえで、一番TAKAHIROさんが大切になさっていることは何ですか。

20歳ぐらいの時、日本で、ダンスクラスに通ったことはないけど、初めて教えたことがありました。
俺のスタイルを見せてやるってワーっとやったら、生徒さんはポカーンとして、子供のクラスだから泣いちゃうし、全くまとまらなかった(笑)。
生徒さんがなりたいビジョンと僕が教えられるビジョンが違っていたからです。生徒さんが自分の足でダンスをしようとしたときに、その後押しになる教え方ってあるわけなんですね。でも僕のやり方を教えたら僕になるだけ。僕以外のものを見せなかったら僕以外のものにはならない。
ってことは僕を超えることはないってことです。生徒さんが一人で新しいものをつくっていくために、こんなのもあるよって教えていく。だから僕じゃなくてもできるステップも、僕しかできないものも教えてます。
それらを彼らが持っていればなにかの時に役に立つから。
僕のための生徒じゃなくて、生徒のための僕であること。
経験から、これが大事だなと思っています。

 

このサイトは大勢の若いダンサー志望の人たちが読んでいます。レッスンを続けていて壁に当たったりすることもあるかもしれません。アドバイスをいただけますか。

そうだなあ、やりたいことをやればいいじゃないか! 君はもうすでにダンサーでしょう、と。
ダンサーの自分がさらにダンサーを目指してやっているんだから、練習もそのためにやってるんだから。
自分で選んで自分でやってるんだから。やらされているんだったらやめればいい。
無理だっていうのは、やってボロボロになってから言えばいいし、本当に無理になったら無理だと言えるから。
まずはやってみれば、うまくいくっていう話です。

TAKAHIRO&湖月わたる出演『ELECTRIC CITY』東京、名古屋、大阪公演
2011年4月19日~27日

NY発最先端のエンターテイメント・ダンスショー
NYダンス集団THE MOVEMENT日本初上陸!

【振付・演出】 Takahiro Ueno/Angel Feliciano
【出演】 TAKAHIRO、湖月わたる、エンジェル、ヒストリー、アノインティッド 他 THE MOVEMENTメンバー
【企画・製作・主催】トップコート/梅田芸術劇場

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Interview,Text : 林 愛子 Aiko Hayashi  Photo : 長谷川香子 Kyoko Hasegawa